※日経エンタテインメント! 2020年12月号の記事を再構成

日経エンタテインメント!と日経クロストレンドが調査した「SNSタレントパワーランキング」。Amebaブログでは、フォロワー数や投稿数など調査した全項目で市川海老蔵がトップという結果に。一方で、タレントの新規アカウント開設も相次いでおり、草彅剛などが多くのフォロワーを獲得した。コメント数などのリアクションでは、日々の思いを伝えるアイドル勢がコメントを集めている。

市川海老蔵が強さを発揮。アイドル勢のブログにはファンからの熱いコメントが多数
市川海老蔵が強さを発揮。アイドル勢のブログにはファンからの熱いコメントが多数

 気になる人をフォローし、好きな記事に「いいね」や「コメント」などのリアクションをとれるブログは、広義の意味でSNSに含まれる。今回は、そのなかでも利用者数6700万人という日本最大規模のブログサービス「Amebaブログ(アメブロ)」を利用する芸能人やタレントについて調査を行った。

 フォローする人の投稿がタイムラインに自動的に流れるツイッターなどと異なり、アメブロではフォローしたブログの更新情報がホームの「フォローフィード」に表示され、そこから記事ページに移動する仕組み(プッシュ通知やメール通知機能もある)。つまりアメブロのフォロワーは、投稿を自らの意思で読みにいく熱心な読者といえる。

 フォロワー数ランキングで1位となったのは、243万8046人の歌舞伎役者・市川海老蔵。これに小林麻耶(167万1395人)、北斗晶(135万51人)が続く。なお、4位の辻希美(100万1474人)までが、フォロワー数100万人を超えている。

 アメブロではいわゆる「ママタレ」が支持を集め、また男性芸能人でも、8位の水嶋ヒロや10位の杉浦太陽ら、子供や家族との触れ合いを伝えるブログが人気だ。

 ちなみに、水嶋は昨年1月、9位の渡辺直美は昨年3月にそれぞれブログを開設。約1年半で40万人以上のフォロワーを集め、トップ10入りを果たした。渡辺は様々なSNSを使用するが、アメブロでは長文での近況報告や、読者に質問を投げてコメント欄に回答してもらう取り組みを実施。SNSごとの特性を生かした活用を考えているようだ。

思いを深く伝える場に

 新規にアメブロを開設する芸能人も多い。今年も下表のタレントを筆頭に参入が相次いでいる。2020年の新規組でトップに立ったのは、30万人のフォロワーを集めた15位の草彅剛。これに26位の宮迫博之が続く。宮迫は、1月29日にアメブロとYouTubeを開設。当日のブログには「今の気持ち」と題して、闇営業問題への謝罪と、YouTube開設への思いなどを書き連ねた。その後はプライベートでの出来事や、YouTubeの裏話などを伝える場として活用している。

2020年に入って、アカウントを開設するタレントが続々
2020年に入って、アカウントを開設するタレントが続々

 アメブロの文字数は、1投稿で半角6万文字まで。この特性を生かし、先の渡辺や宮迫のように自身の思いを伝える場として活用する芸能人が多いようだ。コンビ結成20年という節目にあたる、今年5月15日に開設したNONSTYLEの井上裕介もその1人。当日の投稿にて、「ツイッターの140文字以外の形で、何か人生の記録として残るものを書きたかったのです」とブログをスタートした思いを説明している。

 このように、ブログでは人生における大事な局面での思いをつづる人物も多い。これは、長文を書き込める特性に加えて、他のSNSのように過去の投稿が流れずに蓄積され、かつ検索もしやすい点も要因だ。

 芸能人が自身の思いをしっかりと伝えることから、ブログ記事は芸能ニュースの情報源としても存在感を示している。例えば、杉浦太陽は、新型コロナウイルス感染後、退院の報告と家族への感謝の気持ちをブログにて発信。多くの記事にて取り上げられた。

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