※日経エンタテインメント! 2020年12月号の記事を再構成

日経エンタテインメント!と日経クロストレンドが調査した「SNSタレントパワーランキング」。YouTubeでは、コロナ禍で新規参入が相次いだが、チャンネル登録者数では昔から人気のYouTuberが強い結果に。対象を芸能人に絞ると、米津玄師など音楽アーティストが上位に登場。1投稿あたりの再生率でも米津玄師は強さを見せた。

フォロワー数ではYouTuber強しの印象だが、再生回数では違った結果に
フォロワー数ではYouTuber強しの印象だが、再生回数では違った結果に

 2005年のサービス開始から15周年を迎えたYouTube。毎月20億人のユーザーが、10時間を超える視聴を楽しむまでにサービスは成長した。

 2019年から今年にかけては、大物タレントや著名人の公式チャンネルオープンが加速。とんねるず・石橋貴明や江頭2:50などテレビで活躍してきたタレントたちが新たに発信する場を求めて参入した。佐藤健、川口春奈といった俳優陣も自己表現の場としてチャンネルを開設し、今まで見せたことのない新鮮な姿をファンに届けている。

 芸能人の参入が目立ったものの、やはり“YouTubeの顔”として君臨し続ける、トップYouTuberの人気は高い。

 今回の調査では、1位は894万人のはじめしゃちょー。ツイッターでもフォロワー数452万人を抱え6位にランクインするなど、一般からの知名度も高い。12年から活動を始め、今年9月には岡崎体育がプロデュースを手掛けた配信シングル『動画作る人あるあるソング』で歌手デビューを飾り話題となった。

 2位には872万人でせんももあいしーChが続いた。子どもたちの成長記録を配信する先駆け的な存在で、「国内で歴代1位の再生回数を誇る動画」(株式会社オモシロ代表の堂馬佑太氏)である『奈良公園でシカにエサやり Deer Feeding Nara Park』を17年に配信したチャンネルで知られる。

 日経エンタ!編集部は20年6月号でも同様の調査を行ったが、その時点ではじめしゃちょーの登録者数は852万人、せんももあいしーChは755万人だった。わずか5カ月間ではじめしゃちょーは42万人増加、せんももあいしーChに関しては117万人も増加している。

 3位には日本のYouTuberの象徴的存在といえるHIKAKINがランクイン。派手なリアクションや変顔を多用し子どもたちから絶大な人気を誇るHIKAKINは、5月に1億円を寄付しコロナ医療支援募金を立ち上げるなど、感染拡大防止を呼びかける動画の数々を投稿し話題となった。

 4位のFischer’s‐フィッシャーズ‐は7人組の幼なじみによる集団。アスレチックや大食い企画など“全力で遊ぶ姿を見せる”をコンセプトに動画をアップし続け、ティーン層から高い支持を得ている。5位の東海オンエアは愛知・岡崎市を拠点に活動する6人組。手作りいかだで川下りをする動画は、7年前に始めてからシリーズ化されている人気作品だ。

 女性YouTuberでトップなのは大食い動画で人気の木下ゆうか。549万人で7位に入った。

 YouTuberは配信の内容によって複数のチャンネルを使い分ける傾向がある。HIKAKINに関してはサブチャンネルの「HikakinGames」も登録者数489万人だ。2チャンネル合わせた登録者数は1359万人と大台を超える。

 登録者数の指標だけで見ると、まだまだYouTuberの影響力は大きいと言える。

音楽アーティストの存在感

 一方、1投稿あたりの平均再生回数を調べて、それを登録者数で割ったものが「YouTube再生率」ランキングだ。これはチャンネル登録者数に対し、1つの動画がどれだけ多く再生されているのかを知る指標となる。

 再生率ランキング1位は米津玄師、2位はOfficial髭男dismだった。米津の『Lemon』ミュージックビデオ(MV)は6.2億回再生を超え、ヒゲダンの『Pretender』MVは2.6億回再生を突破している。ほかにも6位にTWICE、8位にはが入った。

 音楽アーティストが届けるMVのように、比較的時間が短くて何度も再生したくなり、音声だけでも満足できる動画を配信することが、このランキングでは上位に食い込みやすくなるといえるだろう。

 アーティスト関連のチャンネルが強さを示すなか、大健闘しているのが3位の本田翼だ。自らで編集作業まで行う彼女は、7月にドラマ『リモートで殺される』の撮影現場の様子を捉えた動画もアップした。コロナ禍での自粛期間には自宅からライブ配信を行い、飾らぬ姿でファンとコミュニケーションを図るなど、好感度を上げている。

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