これから消費を担い最重要顧客となる「Z世代」にはどんなアプローチが有効なのか。星野リゾートの若者向け企画である「界タビ20s(トゥエンティース)」プロジェクトを担当する梅ケ谷夏歩氏が自社の事例を紹介。また、“Z世代の企画屋さん”として次々とヒットを飛ばす、僕と私と(東京・渋谷)の今瀧健登CEO(最高経営責任者)との対談を通して、Z世代と良好な関係を築くためのヒントを探った。
※本稿は、2022年10月19日に日経ビジネスLIVEと日経クロストレンドが共同で開催したウェビナー「星野リゾートの実践から学ぶ、『Z世代』を顧客にする極意」から抜粋、再編集したものです。
Z世代のキーワードは「金魚すくい」と「花火」
今瀧健登氏(僕と私と、以下 今瀧) 私が経営する僕と私とは、Z世代向けの企画マーケティングを専門とする会社で、設立してちょうど2年目を迎えるところです。私自身1997年生まれのZ世代ですが、メンバーも9割がZ世代と大変若い組織です。
これまでに手掛けた仕事には、恋活・婚活マッチングアプリ「タップル(tapple)」のTikTokプロデュースなどがあります。また、デジタル領域だけでなくカフェやネイルサロンなど店舗のプロデュースも行っています。
▼関連記事 今瀧健登の「Z世代マーケティング」Z世代の理解に欠かせないのが、“自分らしさ”を大切にする価値観です。私はよくZ世代マーケティングを「金魚すくい」に例えるのですが、従来のようなマスマーケティングでなく、小さなポイ(すくい網)で確実にすくいあげるような“個に刺さる”マーケティングがZ世代には求められていると感じています。
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