SNSを活用したマーケティングでは、各プラットフォームの特性にあわせた施策を展開するだけでなく、クリエーターとの共創をいかに実現するかが大きなテーマになっている。今回はInstagramで成果を出すためのコツを、Facebook JapanのD2C、ディスラプター&トラベル事業部 Industry Managerの佐藤太泰氏が解説する。いまさら聞けないInstagramの基礎知識から、クリエーターとの共創によって成果を上げるために押さえたい5つのポイントとは?
(本稿は、2022年4月21日に日経クロストレンドが主催した、「直伝! 成果を生み出すInstagram流『インフルエンサーマーケティング』」のイベント内容から一部抜粋したものです)
高まるクリエーターマーケティングの重要性
月間アクティブアカウント数3300万を誇るInstagram。熱心なクリエーターがコミュニティーを形成し、そこに多くのファンが集まる。こうしたトレンドを捉えようと、Instagramをマーケティング活用する企業も年々増えている。大きなテーマになっているのが、クリエーターとの共創だ。
その背景についてFacebook JapanのD2C、ディスラプター&トラベル事業部 Industry Managerの佐藤太泰氏は、「マスメディアを通じたコミュニケーションから個人が発信できるSNSの時代に移り、消費者に届く情報はかつてないほどに増えている。そのような情報過多の状況で消費者は自分が信頼するクリエーターを情報のフィルターとして活用し、情報の取捨選択と成功確率を高める行動をとっている。こうした背景から、クリエーターマーケティングの重要性が高まっていると共に、企業は消費者が求める情報を届けられるクリエーターとの共創が求められるようになっている」と説明する。
Facebook Japan D2C、ディスラプター&トラベル事業部 Industry Manager
実際に、それを裏付ける調査結果もある。例えば、米マーケティングコンサル大手エデルマンが実施した調査では、ブランドからの広告よりもクリエーターからの発信を信頼しているという回答(18~34歳)が63%となった。また、過去6カ月の間にクリエーターからのお薦めで商品を購入したとの回答割合は58%と、6割近い結果が出ている。
海外と比較して日本の場合には、よりクリエーターが影響力を持つ傾向も見てとれるという。例えば、クリエーターの投稿から商品を購入した割合を日本に限って見ると、81%と先ほど紹介した結果よりも高くなっている。その他にも日本の場合、Instagramを「クリエーターをフォローする場」として認識しているユーザーが73%、18~34歳のうちクリエーターの影響を受けていると回答した割合が61%と半数を超えている。さらに、Instagramユーザーのうち69%が有名人と交流できることが気に入っていると回答している調査結果もあるという。
また、ハッシュタグ検索を日常的に活用するなど、日本では海外以上にInstagramが消費行動とひも付いた情報収集に活用されており、その情報収集にあたってクリエーターのコメントや投稿を参照するケースも多いという。こういった日本の特有の使い方が、他の国よりもクリエーターの影響力を押し上げる要因であり、クリエーターマーケティングが企業にとって一層重要になっている理由の1つでもあると佐藤氏は語る。
クリエーター活用時に意識したい5つのポイント
では、どうやってクリエーターマーケティングを実施していけばよいのか。実施する大前提として、「まずはビジネス目的を明確化することが大事」だと佐藤氏は語る。
「クリエーターマーケティングでは、目的を定めるより、どんなクリエーターを起用して商品を紹介するかといった手段が先行するケースが少なくない。他のマーケティング施策と同様に、クリエーターとのコラボレーションを通じ達成したいことは何なのか。認知拡大なのか購買促進なのか、それともブランディングなのか。最初に目的を決めることが最も大切なポイントになる」(佐藤氏)
その次のステップとして、トピックの選定、クリエーターの選定、表現方法の選定をはじめとする5つのポイントがある。順にポイントを見ていこう。
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