エグゼクティブサーチ会社「ハイドリック&ストラグルズ」日本オフィスで活躍する渡辺紀子氏が、21世紀を勝ち抜く「異能のキャリア」を紹介するシリーズ。第14回に登場するのは、旧第一勧業銀行(現みずほ銀行)、オリックス、米ゴールドマン・サックス(GS)系のジャパン・リニューアブル・エナジー(JRE、東京・港)を経て2020年7月から電材ホールディングス(北海道室蘭市)執行役員経営管理本部長として八面六臂(はちめんろっぴ)の活躍を見せる矢﨑達人氏だ。

矢﨑 達人(やざき たつひと)氏
電材ホールディングス執行役員経営管理本部長
1988年慶応義塾大学経済学部卒業。第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。中小中堅企業への融資業務、大企業の国内・海外での大型資金調達を担当。2004年オリックス入社。財務部、経営企画部各副部長、環境エネルギー本部管理部長などを歴任。16年に米ゴールドマン・サックス系のジャパン・リニューアブル・エナジーに入社し、財務経理本部長。20年7月から電材ホールディングス。海外事業管理、M&A、上場準備、資金調達などを担当。中央大学大学院(CGSA)国際会計学修士
渡辺紀子氏が見た矢﨑達人氏

 矢﨑さんは私が現在の会社をご紹介した方です。脱炭素の時代を迎え、洋上風力発電分野の隠れたリーディングカンパニー、電材ホールディングス(HD)というまだ無名な会社を、矢﨑さんはラストキャリアとして選んでくださった。とても素晴らしいマッチングでした。創業は北海道室蘭市で、海外事業や風力発電部門は川崎市にあるんですが、前職であるJREの六本木ヒルズ内の快適なオフィスに比べたら、天と地ほどの開き。でも、そんなことは意に介さず、オーナー家の取締役と意気投合し、即入社を決められた。金融のご出身ですが、キャリアが証すように、とてもバランス感覚とビジネスセンスに富んだ方なんです。

矢﨑達人氏(左)と渡辺紀子氏(右)
矢﨑達人氏(左)と渡辺紀子氏(右)

 実は渡辺さんが矢﨑さんにぞっこんの様子なので、いつご登場願おうかと思っていたんですよ。

 「それは大変光栄です」

 「中の人の話を聞きたい」という候補者に矢﨑さんを紹介すると、皆さん電材HDへの入社を決められるそうで、人材を「数珠つなぎにされる魅力の持ち主」と、渡辺さんも矢﨑さんをべた褒め。今回はその魅力を解剖しようというわけです。ともかく順を追って経歴について伺っていきましょうか。東京の出身で、高校から慶応だそうですね?

 「ええ。ソフトテニス部の主将を務めました。ソフトテニスは中高6年間やりましたね。杉並の育ちで、ズバリ金八先生世代でした。近藤真彦と同い年(1964年生まれ)です」

テニスに、塾講師にと青春を謳歌した学生時代

 大学でもテニスは続けた?

 「学内のサークルでしたけどね。当時は大学生というのは遊ぶもんだと勘違いしていて本当に遊びまくっちゃったんで、私、大学に5年通ったんです。気付いたら進級に2単位足りないという……」

 青春を謳歌されたんですね(笑)。アルバイトもされたでしょうが、何をなさったんですか?

 「塾の講師をずっとしてたんですよ、高校時代の先輩から引き継いで。家庭教師もしたんですけど」

 塾は慶応進学に特化していた?

 「いえ、ごく普通の町の塾ですよ。生徒が1クラスに4、5人いましてね。中3のクラスを受け持ってました。生徒さんがかわいかったんですね。けっこうみんな一生懸命ついてきてくれて」

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