エグゼクティブサーチ会社「ハイドリック&ストラグルズ」日本オフィスで活躍する渡辺紀子氏が、21世紀を勝ち抜く「異能のキャリア」を紹介するシリーズ。第12回は、アーサー・D・リトルやA.T.カーニー、イオングループ傘下のカジタクの執行役員などを経て、現在はUCCホールディングス執行役員CSO(グループ最高戦略責任者)である里見陵氏だ。

里見 陵(さとみ りょう)氏
UCCホールディングス執行役員CSO(グループ最高戦略責任者)
1981年大阪府生まれ。2004年に神戸大学経営学部卒業後、アーサー・D・リトル、A.T.カーニーにて主に製造業の経営コンサルティングに従事。09年クライアントであった米ニューウェル・ラバーメイド(現ニューウェルブランズ)傘下のアップリカ・チルドレンズプロダクツに入社し、経営企画、国内営業責任者などを経験。14年イオングループ傘下のカジタクに入社し、執行役員。17年UCCホールディングスに入社。現在は執行役員CSOとして経営企画とサステナビリティーを担当。NewsPicks プロピッカー
渡辺紀子氏が見た里見陵氏

 里見さんとは、最初はクライアントの採用面接側の一員としてお会いしました。以来、Zoomでよく雑談する仲です。誰とでも分け隔てなく接するし、かわいげ抜群で社内外でめちゃめちゃ愛されている「ずるいキャラ」(笑)。能ある鷹(たか)は爪を隠すというか、嫌みなところがまったくない。優秀なオーラを隠せるんですね。

里見陵氏(左)と渡辺紀子氏(右)
里見陵氏(左)と渡辺紀子氏(右)

 渡辺さんはそもそも御社の副社長と懇意とか?

 「ええ。副社長と渡辺さんには、ミーティングの席で時々ご一緒します。(渡辺さんについては)人を見抜くとはこういうことかと感心しますね。副社長からは渡辺さんとの朝食会の話をよく聞きます。その時点での世の中の動きとか、それぞれの興味を土台にディスカッションするんですが、ものすごく細かいところまで見ておられる」

 そういう場面が刺激になるんでしょうね。NewsPicks プロピッカーもされてるんですか?

 「ええ、ビジネス関連だけでなく、中高と部活で続けてきたバスケットボールについての記事なども紹介しています」

 にしても、多彩な職歴です。外資系コンサルからキャリアをスタートされたのはなぜですか?

 「神戸大学に入って1~2年のうちはあまりに遊んでまして、単位もほとんど取ってなくて(笑)。3年になってゼミに入り、そこで180度変わって勉強し始めたんです。忽那憲治先生というとても熱心な先生がいらして、多大な影響を受けました。今は産業革新機構の取締役もされていますが、先生が最初に持ったゼミの1期生です。当時はまだ准教授でした。今でもお付き合いがあるんです」

大学時代の恩師である忽那憲治先生(写真右)とは社会人になった後も交流を継続(左が本人)
大学時代の恩師である忽那憲治先生(写真右)とは社会人になった後も交流を継続(左が本人)

 まさしく恩師ですね(笑)。ベンチャーや中小企業のイノベーションが専門とか?

 「実業とのつながりを大事にされる方で、ベンチャーや金融機関などの方との接点を学生に持たせ、モチベーションを上げようと、いつもゼミに呼んでおられました。それで連れてきたコンサルタントがベインの方で、3年の夏に『サマージョブ』というインターンをやると伺い、1週間で10万円のバイト代も出るので、受けてみたらたまたま受かった。それがコンサルティングを知ったきっかけです」

自信と謙虚さが重要

 同じコンサルですが、アーサー・D・リトル(以下ADL)へはまたどうして?

 「それでこういう世界があると知り、他の会社も見てみようと思って数社受けた結果、ADLからオファーが来て、『2週間で回答せよ』と言われ、純粋だったのですぐ応じてしまいました(笑)。インターンのときに東京の学生は進んでいるなと思わされました。これは冗談ではないですが、『マックがさ』なんて盛んに言っていて、なんでマクド(ナルド)をそんな話題にするのかと思っていたら、マッキンゼーのことだったんですね(笑)」

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