エグゼクティブサーチ会社「ハイドリック&ストラグルズ」日本オフィスで活躍する渡辺紀子氏が、21世紀を勝ち抜く「異能のキャリア」を紹介するシリーズ。その第8回はリクルートでゲーム関連事業を多く成功させ、GMOアドパートナーズ、Indeed Japanのトップを歴任し、現在はUSEN-NEXT HOLDINGSの取締役CMO(最高マーケティング責任者)を務める高橋信太郎氏だ。
USEN-NEXT HOLDINGS取締役 CMO(最高マーケティング責任者)、マーケティング戦略室長
高橋さんとは、あるZoom会議で初回で意気投合して、飲み会の約束までしてしまいました。リクルート、Indeed、USENと渡り歩いてこられ、時代の波に乗っている方だけど、業界臭さがなく、生活自体がおしゃれなんです。生きていることがマーケティングというか、彼の元には自然と人が集まってくる。お話ししていても面白いし、ともかく勉強になることが多いんです。
高橋さんと渡辺さんがそこまでウマが合った理由はなんですか?
「渡辺さんはやはり業界のキーウーマン。この人に認められないとダメだなと思ったんですね。自分がどんな人間か分かってもらえたらいいなと。面白そうな人だと思われたら、面白い話を振ってくれるかもしれない。この先、自分の人生がどう変わっていくか分からないとすると、ぜひ味方になってもらいたい人だなと思いました」
陽の気を出し、相手を上げていく感じがお二人には共通する気がします。
「僕は友達が少ないんですよ。親父の仕事の関係で小学校3回、中学校2回、高校1回と計6回も転校してるもんで。まぁまぁ本気で仲よくなった人とでないと、そんなに深くしゃべれないんです。渡辺さんとみたいにカチッとハマると、よくしゃべれるんですけど、本来あまり自分から『分かってほしい』とアピールできないんです。気恥ずかしいのが先だって」
意外ですね。となると生き方自体がアピールになっているのかな。関西大学在学中には、既に起業なさってますもんね?
「友人と一緒に学生ベンチャーのリョーマに参画しました。1986年に合宿制の運転免許学校の斡旋(あっせん)からスタートした会社です。そこにいたメンバーの多くはさらに起業して、今は上場企業の社長とか、もう引退してエンジェル投資家とかになってますね。珍しいところでいうと、東京の兄弟会社にいた田中(泰延)君というのがその後、電通でコピーライターをして、ベストセラーも出しています。糸井(重里)さんにすごくかわいがられている人ですけど」
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