顧客体験を伴うDX(デジタルトランスフォーメーション)を進めるにはマーケティングファネルで弱点を探すが、純粋な自社組織内のDX活動を進めるにはバリューチェーンの図で事業全体を見下ろす。具体的にどう図をまとめるのか。多数の事業開発の経験を持つコンサルタント、岡村直人氏が指南する。

組織内部にフォーカスしてDXを進める場合は、事業を俯瞰(ふかん)するための図として「バリューチェーン」を使う(資料提供/シェアボス、以下同)
組織内部にフォーカスしてDXを進める場合は、事業を俯瞰(ふかん)するための図として「バリューチェーン」を使う(資料提供/シェアボス、以下同)

 これまで数回に渡ってお伝えしてきたように、顧客体験のDXを考えるための地図としてマーケティングファネルを使うのが有効です。マーケティングファネルを使った分析では、特に自組織の弱みが見えやすくなります(関連記事:御社のマーケDX、弱点はここにある ファネル図を使って一発分析)。デジタル化に出遅れたと感じる組織がキャッチアップのために利用すると効果的です。新しい体験の創造や顧客体験を一新する新事業を目指すには、よりクリエイティブな思考と組織認知の拡大が必要になります。この点についてはまた別の機会に説明します。

図の作り込みはDXの前工程

 一方で、DXのフォーカスが顧客体験よりも組織内部にある場合はマーケティングファネルではなく、事業を見下ろすための図としてバリューチェーンを使う方が適切です。バリューチェーンは製品・サービスにどのようなプロセスで付加価値を付け、顧客に届けるかを分析するフレームワークです。網羅性が高く、組織内の分析フレームワークとしてうまく機能します。

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