「行動」フェーズでBtoBの顧客がサービス契約に至る際のDX(デジタルトランスフォーメーション)で注目はリーガルテックだ。政府も「脱ハンコ」をはじめとする取り組みを加速する中、これら業務をどうデジタル化すべきか。多数の事業開発の経験を持つコンサルタント、岡村直人氏が指南する。

マーケティングファネル「Do Something : 行動」におけるBtoBの分野では、電子契約などリーガルテックのDXが注目だ(画像/Shutterstock)
マーケティングファネル「Do Something : 行動」におけるBtoBの分野では、電子契約などリーガルテックのDXが注目だ(画像/Shutterstock)

 前回では、マーケティングファネルの「Do Something:行動」フェーズについて、キャッシュレス決済などBtoCの「購買」に注目しました。今回は主にBtoBを中心とした電子契約や電子商取引といったトレンドを紹介しながらDXの余地をチェックしていきます。

「行動」フェーズにおけるBtoBのDXトレンドで注目は電子契約など「リーガルテック」だ
「行動」フェーズにおけるBtoBのDXトレンドで注目は電子契約など「リーガルテック」だ

 前回も説明したように、このフェーズは、消費者行動モデルのAIDMA(アイドマ)やAISAS(アイサス)で、2回目に登場する「A」の「Action:行動」に当たる部分です。BtoCのビジネスであれば「購買」という言葉がなじむのですが、BtoBのビジネスに携わっている方にとっては「業務委託契約」や「委任契約」「請負契約」「売買契約」といった「契約締結」の方がしっくりくるのではないでしょうか。

 契約締結にまつわる領域にも「DX」の余地が残されています。これらの領域は法務が関わることが多いので「リーガルテック」という名前でくくられています。

リーガルテック関連のサービスには、契約書レビュー、電子契約、契約管理などの種類がある(情報提供/GVA TECH)
リーガルテック関連のサービスには、契約書レビュー、電子契約、契約管理などの種類がある(情報提供/GVA TECH)

 ある程度定型的な契約を想定した場合、前後のプロセスはこのようになるかと思います。

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