消費者が商品を買う、あるいは申し込みをする「行動」フェーズに関するDX(デジタルトランスフォーメーション)を考える上で中核となるのが、キャッシュレス決済だ。導入をした上でデータ活用をどう進めるべきか。多数の事業開発の経験を持つコンサルタント、岡村直人氏が指南する。
第13回から続いている「マーケティングファネルから顧客接点のDXをチェック」するシリーズ。今回は「Do Something : 行動」フェーズのDXを見ていきます。
マーケティングに詳しい方であれば消費者行動モデルAIDMA(アイドマ、Attention:注意 → Interest:関心 → Desire:欲求 → Memory:記憶 → Action:行動)やネット活用を前提としたAISAS(アイサス、Attention:注意→ Interest:関心→ Search:検索→ Action:行動→ Share:情報共有)といったフレームをご存じの方も多いと思います。「行動」フェーズは、それらのフレームの中で2回目に登場する「A」の「Action : 行動」に当たる部分になります。
分かりやすく言うと、商品であれば「買う」タイミング。SaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)や定期購読などは「申し込み」のタイミングですね。BtoBの受託開発などは「契約成立」になります。このように、ビジネスによって成約を表す言葉が違うので、抽象化して「行動」と呼んでいます。なので皆さんご自身のビジネスを分析する際は、より具体的な名称に置き換えていただいて構いません。
顧客接点における(購買)行動フェーズのデジタル化チェックリストです。
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