政府は2020年度中に、小中学生にPCなどの端末を行き渡らせることを決定した。そこで脚光を浴びるのがAI(人工知能)を使った教材だ。生徒の得意/苦手分野をAIが分析し、個人に最適化した学習がスタンダードになる。日経トレンディと日経クロストレンドは、そうした「AIパーソナル教材」を「2021年ヒット予測ランキング」の11位に選定した。

※日経トレンディ2020年12月号の記事を再構成

1人1台PC時代が来た!
1人1台PC時代が来た!

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【11位】「AIパーソナル教材」

生徒1人1台PC時代の主役
「この子の苦手はこれ」AIが個人最適の問題を繰り出す

 新型コロナウイルスの影響で20年2月末から続いた休校を受け、政府は「GIGAスクール構想」を前倒しし、20年度中に小中学生にPCなどの端末を行き渡らせることを決めた。ハードを配れば、使うソフトの普及も進む。脚光を浴びるのは、AIを使った教材だ。学校向けの「すらら」(すららネット)、「Qubena」(COMPASS)、塾向けの「atama+」(atama plus)が急成長を遂げている。

 共通するのは、問題を解くとその子の得意/苦手分野をAIが分析し、学年を遡って復習問題を出すなど、個人最適化された設計だということだ。「学年を遡ってやりましょうと言われるとやる気を失う子もいる。AI教材なら、さりげなく復習問題を織り交ぜられる」(すららネット)。

すらら
すらら
英語の授業ですららを取り入れる西武台高校(埼玉県)の授業風景(左写真)。ソフトは20年8月リニューアル。学習するとポイントが付与されるなどゲーミフィケーション要素が追加された(右写真)

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