
2020年は、コロナ禍の影響もあり、ながら聞きができる音声メディアが急成長した。21年はこれに「声のライブ配信」が加わり、「音声版YouTuber」が台頭するなど、音声メディアはさらに拡大すると予想される。日経トレンディと日経クロストレンドは、「2021年ヒット予測ランキング」の19位に「個人ラジオSNS」を選出した。
※日経トレンディ2020年12月号の記事を再構成
【19位】「個人ラジオSNS」
声のライブ配信でつながる
インスタライブの次はこれ。音声市場をつかむゆるい関係
アップルの「AirPods」やスマートスピーカーの普及に加え、コロナ禍による在宅時間の増加によって、ながら聞きできる音声メディアが急成長を遂げている。スマホで簡単に声を収録し、配信できる「Voicy」は、著名人やインフルエンサー、専門家などが続々と参加し、市民権を得た。また、「Radiotalk」は、承認なしで誰でも配信でき、2020年9月のサービス利用者数が前年同月比で約5倍に増えるなど拡大している。
さらに、音声メディアの裾野を爆発的に拡大する可能性を秘めているのが、声のライブ配信だ。
中でも注目なのが、音声ライブ配信の機能が充実する「Spoon」や「stand.fm」。「インスタライブ」など、動画のライブが一般化する中、「ほどよく自分を隠せて“盛る”必要がない音声ライブは配信のハードルがぐんと低く、より幅広い層が参加できる」(Spoon)。Spoonもstand.fmも、配信者がリスナーと一緒にコラボ配信して楽しめるのに加え、リスナーのコメントに配信者が即座に反応するなど、配信者とリスナーの距離が近いのが醍醐味。「まるでSNSのように、交流を楽しむ人が多い」(Spoon)。
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