蒸留酒「カルバドス」の生産も

 たる詰めを飲めることから、シードル好きの聖地になりつつある専門バー「サイダーノート」代表の武田光氏は、「国産クラフトシードルの中にも、びっくりするほどおいしく海外の著名な老舗サイダリーに負けないものが出てきた」と話す。こうしたことから、都内にある長野県のアンテナショップ銀座NAGANOのように、シードルを豊富に品ぞろえするショップも現れた。同店では10月上旬までに、売り上げ本数が昨年の実績を既に上回った。「ワインより10歳ほど客層が若い」(ソムリエ花岡純也氏)。

長野県のアンテナショップ「銀座NAGANO」は、人気を受けて目立つ場所にシードルコーナーを設置
長野県のアンテナショップ「銀座NAGANO」は、人気を受けて目立つ場所にシードルコーナーを設置

 委託醸造も含めると、国内には少なくとも200近いシードルメーカーが既にあるとされる。中にはリンゴを使った蒸留酒「カルバドス」の生産にまで乗り出す所もある。例えば青森県つがる市のサンアップル醸造ジャパンは、4億円を投じて工場を建設中だ。稼働後、21年から透明なタイプを売り出す。リンゴを使ったお酒が、酒業界で大きな台風の目となる。

サイダーノート
サイダーノート
2020年3月、東京・渋谷にシードル専門バーが誕生。世界各国や国産のシードルを多数飲み比べできる。飲料業界関係者も足しげく通う
サイダーノートは、たる詰めのシードルを飲めることから、シードル好きの聖地になりつつある
サイダーノートは、たる詰めのシードルを飲めることから、シードル好きの聖地になりつつある

(写真/小西範和)


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