折り畳み型ディスプレーを搭載した「ThinkPad X1 Fold」が2021年にヒットしそうだ。自宅だけでなく様々な場所でのテレワークに必要な使い勝手を備える同機を、日経トレンディと日経クロストレンドが「2021年ヒット予測ランキング」の30位に選出した。

※日経トレンディ2020年12月号の記事を再構成

日本国内で開発された「ThinkPad X1 Fold」は“2つ折り”の大本命。ミニPC、ノート、本、タブレットの「1台4役」だ
日本国内で開発された「ThinkPad X1 Fold」は“2つ折り”の大本命。ミニPC、ノート、本、タブレットの「1台4役」だ

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【30位】「ThinkPad X1 Fold」

“2つ折り”の大本命
狭い場所でも仕事ができるノマド向け万能端末に

 これまで数々の折り畳みスマホが登場したがヒットしていない。折り畳み型で初めて成功するのはレノボのPC「ThinkPad X1 Fold」になりそうだ。

 実はPCこそ、折り畳み型のディスプレーと相性がいい。開くと13.3型の大型タブレットとなり、折り畳めばB5判の雑誌よりコンパクト。重さも本体のみで973gと軽い。折り畳み機構は、レノボ・ジャパンの大和研究所が約5年かけて開発したという。レノボによれば、世界で年間100万台以上出荷の大手パソコン機器メーカーにおいて世界初の折り畳みPCだ。

専用キーボードが付属し、同社の直販サイトでは32万7426円(税込み)から
専用キーボードが付属し、同社の直販サイトでは32万7426円(税込み)から

 20万円以上と高価な折り畳みスマホにその価値を感じないのは、「小さなタブレット」と「スマホ」の2通りしか使い道がないからだ。一方X1 Foldは、タブレット以外にも無数の使い方がある。広い場所では本体を立てて付属のキーボードを置き、デスクトップパソコンふうに。電車の座席など狭い場所では画面の半分を使った“ミニPC”になる。ペン入力にも対応しており、ビデオ会議などをしながら画面の下半分に手書きメモを取ることも可能。様々な場所でのテレワークが必要な、これからの働き方にマッチするだろう。

 21年登場予定の新OS「Windows 10X」は、2画面端末を標準サポートする予定があり、参入メーカーが増える可能性も高い。デル・テクノロジーズは20年1月の展示会「CES 2020」で、折り畳みPCの試作「Concept Ori」を披露済み。マイクロソフトも、2画面タイプの「Surface Neo」を開発中だ。

21年予定のWindows 10Xで2画面PCが開発しやすく?
21年予定のWindows 10Xで2画面PCが開発しやすく?
デル・テクノロジーズ「Concept Ori」(左)と、マイクロソフトの「Surface Neo」
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