長野が「テレワークの聖地」に変貌 絶景を見ながらリモート会議 (画像)

日本各地でワーケーションが芽吹き、多拠点生活が加速する今、関連施設が続々と誕生するなど“聖地”として長野県が注目を集めている。日経トレンディと日経クロストレンドが発表した「2021年ヒット予測ランキング」では「長野でテレワーク」が9位に選ばれた。

※日経トレンディ2020年12月号の記事を再構成

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【9位】「長野でテレワーク」

ワーケーションの“聖地”
開発が進む2地域にビジネスパーソンが流れ込む

 コロナ禍で一気に定着したテレワーク。政府が2020年7月には、「(働きながら旅する)ワーケーションを推進する」との考えを示し、「旅行中に仕事させるの?」「どうせできない」などと、反発の声もあった。だが、受け入れ先のリゾートでは、ワーケーションへの対応が着々と進んでいる。

 中でも“聖地”となりそうなのが、長野県。特に白馬村は冬、スキー客でにぎわうウインターリゾートだが、ここ数年で一気に街の姿を変えている。カフェ併設のレジャー施設が次々と誕生し、Wi-Fiや電源を備えたワークスペースが点在。天候に合わせて様々なロケーションで仕事ができる。

 目玉が、標高1289mの白馬岩岳山頂に位置するテラス施設「HAKUBA MOUNTAIN HARBOR」だ。麓からゴンドラで移動した先には、ワークスペースがある。晴れた日には目の前に広がる白馬三山を見渡しながら“絶景テレワーク”が体験できる。

 静かな森の中で仕事がしたい。そう思ったら、少し移動して今年から開業した「森のオフィス」に行けばいい。ブナの森の中にあるオープン利用可能な3つのデッキ席には、アウトドアチェア、テーブルが並ぶ。デッキの貸し切りも可能で、スクリーンやプロジェクターを使った会議もできる。

 特に、キャンプをしながら仕事をする人はますます増える。白馬駅前に開業した「Snow Peak LAND STATION HAKUBA」が最適だ。アウトドアブランドのスノーピークが手掛ける複合型商業施設で、宿泊スペースもある。キャンプに必要な道具をすべてレンタルできるプランもある。

 さらに、白馬村役場が協力している「白馬ノルウェービレッジ」も魅力的だ。誰でも無料で使えるコワーキングスペースがあり、北欧ログ風の建物の中で落ち着いた仕事ができるだけでなく、ミーティングスペースも備える。

 白馬は冬季需要が大きく、夏場の平日はホテルの稼働率が大幅に低下する。「閑散期がある白馬はワーケーションに向きの安価なプランが作りやすい。すでに旅行会社とリーズナブルな長期滞在型ワーケーションプランの構想を進めており、格安で1週間ほどの旅行ができるようにしたい」と、岩岳リゾート社長の和田寛氏は言う。

アウトドア系 白馬村

Wi-Fi付きのアウトドアワークスペースが多いのが白馬の特徴。近年、新レジャー施設が次々と誕生している。「白馬 旅籠丸八」のように古民家を利用した宿泊施設もできた。

白馬村には様々な施設がオープンしている
白馬村には様々な施設がオープンしている
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