2021年は、家電や施設、玩具、アパレルでも付加価値の高いものを追い求める消費スタイルが根付く。空中散歩ができるロープウェーの開業や超人気ゲームタイトルの新作、サステナブルアパレルの大本命など、新たなヒットの種を探った。

※日経トレンディ2020年12月号の記事を再構成

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BALMUDA The Cleaner

吸引力よりも「ヘッドの滑り」が売り

 高級トースターなどで知られるバルミューダが、今度はスティック型掃除機を開発した。ヘッド部分に付く2本のブラシをそれぞれ逆方向に回転させることで床面との摩擦を軽減。ホバークラフトのようにヘッドが床の上を滑るので、力をあまり入れずに掃除ができる。操作ボタンは1つだけで、吸引力の強弱を選ぶだけと操作も簡単。税別5万4000円と海外製の人気掃除機に比べれば安価なので評判になりそうだ。

スチーマーナノケア EH-SA0B

化粧水ミストを噴霧でき夏にも使える

 コロナ禍では、「おうちエステ」需要により美容家電がよく売れた。パナソニックでも美顔スチーマーが20年4~5月は前年比207%の伸びを示した。11月発売予定の「EH-SA0B」は、手持ちの化粧水を微細化して噴霧できる化粧水ミスト機能を新たに搭載。化粧水を手で塗るよりも、15%多く保湿成分を浸透させることができる。本来スチーマーは冬の肌の乾燥対策で使われることが多い。新製品は1年中使えるので、買い替えが進みそうだ。

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