スマホすらいらない 「指輪でキャッシュレス決済」が来年広まる(画像)

日経トレンディと日経クロストレンドが発表した「2021年ヒット予測ランキング」の7位に「EVERING(エブリング)」が選ばれた。買い物からドアの施錠まで、指先で触れるだけで済む世界がもうすぐそこまで来ている。

※日経トレンディ2020年12月号の記事を再構成

買い物からドアの施錠まで、指輪を軽くかざすだけで済むように
買い物からドアの施錠まで、指輪を軽くかざすだけで済むように

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【7位】「EVERING(エブリング)」

「おサイフ指輪」で新キャッシュレス生活
サイフもスマホもいらないVISAタッチ決済対応指輪

 支払いは指輪を軽くかざすだけ──。クレジットカードもQRコードもいらない、“究極のストレスフリー決済”が2021年に日本で一気に広まる。

 21年春に登場予定の「EVERING」はVISAのタッチ決済に対応したプリペイド式の指輪型ウエアラブル端末。決済用のNFCチップを内蔵しており、非接触で支払いできることが最大の特徴だ。スマホを取り出したりアプリを起動したりといったことが不要で、素早く会計を済ませることができる。防水仕様で充電がいらず、24時間身に着けていられることも大きなメリットだ。

指輪を読み取り機にかざすだけで決済が完了する。当初はブラックのみ。オンラインでの販売がメインになる見込み
指輪を読み取り機にかざすだけで決済が完了する。当初はブラックのみ。オンラインでの販売がメインになる見込み

 VISAのタッチ決済に対応した店舗の拡大が急ピッチで進むなど強烈な追い風も吹く。対応端末の設置台数は20年3月末で前年同月比の約5.4倍。東京五輪の延期が確定した後の6月末でも前年同月比約3.2倍と使える場所は着実に増えている。セブン-イレブンやローソンといった大手コンビニなどの日常的な利用シーンはもちろん、一部のエリアでは公共交通機関の利用もタッチ決済で可能になった。

VISAのタッチ決済に対応した端末の設置台数は飛躍的に増えている。茨城交通など一部の交通機関でも対応が進んでいる
VISAのタッチ決済に対応した端末の設置台数は飛躍的に増えている。茨城交通など一部の交通機関でも対応が進んでいる

 EVERINGへのチャージはスマホを通じて行う。ユニークなのがチャージするクレジットカードを複数枚登録できることだ。支払い方式はVISAのタッチ決済だが、チャージに使えるのはVISA以外の国際カードも可能になる予定。状況に合わせてカードを切り替えられるのは“ポイ活”の強みになるかもしれない。

プリペイド式でスマホからチャージする。還元率などを考えながらチャージに使うカードを切り替えられるのはメリット。写真のクレジットカードはイメージ(写真提供/McLEAR)
プリペイド式でスマホからチャージする。還元率などを考えながらチャージに使うカードを切り替えられるのはメリット。写真のクレジットカードはイメージ(写真提供/McLEAR)