“フレーバーコオロギ”の研究もスタート

 通販を中心に昆虫食を扱うTAKEOも絶好調だ。14年の創業時と比べると、19年度の売れ行きは約15倍。9品目だった取扱商品数は約70品目にまで急拡大している。売れ筋商品は「国産こおろぎ 食べくらべ」。種類や育て方によって味が変わるというコオロギを3種類組み合わせ、それぞれの個性に合わせて調理。コオロギを食べ比べて、SNSなどでその体験を披露したいという人は今後増えるだろう。

TAKEO
TAKEO
14年から昆虫食の通販ショップを構える。実店舗も都内に1軒あり、パスタなど限定のテークアウトメニューを提供している

 そのTAKEOに、原材料のコオロギを供給しているのが太陽グリーンエナジーだ。様々な企業から問い合わせが相次いでいるといい、現在年間1トンの生産量を、将来的には月間1トンにまで増やす予定もある。出荷直前にイチゴやメロンを食べさせ、フルーツ味にするといった“フレーバーコオロギ”の研究も同社は進めている。

 汎用性が高い食材として最も広まりそうなのが「コオロギパウダー」だ。パウダー状にすることで製粉、製麺、調味料など食品としての加工がしやすくなる。高崎経済大学発のベンチャー企業、FUTURENAUTではコオロギパウダーを商品として販売。大手食品メーカーとの取引も始まっているという。

 大豆ミートなど、動物性の食品を植物由来に置き換える動きも加速。日本のサステナ食は、「それどんな味なの?」という興味から始まりそうだ。

太陽グリーンエナジー
太陽グリーンエナジー
食用コオロギの養殖を行っており、将来的には月間1トンの生産を目指している
FUTURENAUT
FUTURENAUT
ゴーフレットなど、抵抗感が少なく食べられる昆虫食品を販売する高崎経済大学発のベンチャー企業。調理しやすいパウダーも販売している
米とサーカス
米とサーカス
「米とサーカス渋谷PARCO店」限定のスイーツメニュー。若い女性客もターゲットに、映える見た目かつ、栄養満点の次世代パフェになっている
“昆虫食専門”の自動販売機も登場
 「昆虫食だけ」の自販機も増加中。写真左は若い女性向けに展開される「MOGBUG」。プロテインバーやスナックなどがある。

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