21年は日本車の「EV元年」 ホンダ、マツダ、日産など新車が続々(画像)

日経トレンディと日経クロストレンドが選んだ「2021年ヒット予測ランキング」14位は「次世代EVラッシュ」。ホンダの「Honda e」やマツダの「MX-30」など人気の高い小型車やSUV(多目的スポーツ車)が登場し、国内でもEV(電気自動車)の選択肢が一気に広がる。2021年は日本メーカーの“EV元年”となりそうだ。

※日経トレンディ2020年12月号の記事を再構成

前回(第3回)はこちら

【14位】「次世代EVラッシュ」

日本メーカー一斉発進
ホンダ、マツダの短距離EVも登場し、選択肢が急拡大

 2021年は、街で走るEVを見かける機会がぐんと増える。世界で進む環境規制への対応を見据え、日本メーカーが次々と新型EVを投入。人気の高い小型車やSUVにより、国内でもEVの選択肢が一気に広がるからだ。

 先陣を切るのは、ホンダが20年10月末に発売した「Honda e」。同社初の量産EVとなるコンパクトカーだ。航続距離は283㎞(WLTCモード)と従来型EVと比べて短いが、バッテリーが小さいぶん、コンパクトな車体や小回り性能の高さを実現。「街ナカでの使いやすさ、生活や人との親和性をテーマに、先進技術を盛り込んで10年先のクルマのあり方を提案している」(開発責任者の一瀬智史氏)。

 5つのディスプレーが並ぶダッシュボード、標準搭載のカメラ式サイドミラー、スマホによる解錠・施錠やパワーオン、音声認識での情報アシスタントなど先端機能を満載。8月の発表後、受注開始から僅か2週間弱で第一期の販売予定台数(数百台)が完売となり、注目度の高さを存分に示している。

Honda e(ホンダ)
Honda e(ホンダ)
ホンダ初のEVとして20年10月に発売。都市型コミューターとしての使い勝手や親しみやすさ、コネクティビティー、安全性能に関する先進技術を盛り込んだ。標準モデルは451万円
カメラ式サイドミラーを標準装備。スマホ連係機能や様々な情報を表示するワイドスクリーンなど最先端技術をふんだんに取り入れる
カメラ式サイドミラーを標準装備。スマホ連係機能や様々な情報を表示するワイドスクリーンなど最先端技術をふんだんに取り入れる

人気の小型車やSUVも選べて、ぐっと身近な存在に!

 マツダが21年初めにEVモデルを投入するコンパクトSUV「MX-30」も、航続距離は200㎞程度(先行発売している欧州仕様の場合)と短めだ。

 短距離EVが相次ぎ登場することになるが、ホンダの調べによると「1日の走行距離は90㎞以内という人が9割」(一瀬氏)。街乗り中心の都市型コミューターとしての次世代EVが、日本で受け入れられる可能性は十分ある。

 SUVタイプのEVでは、日産自動車が21年半ばに発売する「アリア」や、レクサスブランド初の市販EVとしてトヨタ自動車が21年前半に国内投入する「UX300e」も注目される。特にアリアは20年7月に早くも発表され、既にプロモーションを積極展開している。先進運転支援システム「プロパイロット2.0」により、自動車専用道路でのハンズオフ(手放し運転)が可能。音声認識での操作も多彩で、やはり次世代EVを体現するモデルだ。

 日本メーカーの“EV元年”となる21 年。クルマ好きならずとも、各車の動向から目が離せない。

MX-30(マツダ)
MX-30(マツダ)
20年10月にマイルドハイブリッドモデルを発売。マツダ初のEVモデルは21年1月にも導入見込み。先に発売した欧州では、既に5000台以上を受注と出足好調だ。欧州価格は300万円台半ばから
アリア(日産自動車)
アリア(日産自動車)
「リーフ」に次ぐ、日産の量産EV第2弾。21年中頃に発売。ハンズオフも可能な先進運転支援システムを搭載する。価格は500万円程度からの見込み
UX300e(レクサス/トヨタ自動車)
UX300e(レクサス/トヨタ自動車)
レクサス初の市販EV。静寂性を向上させる最新技術を導入する。21年前半にも国内投入され、500万~600万円台からの予想
トヨタからは、2人乗りの超小型EVも近く登場する見込み。運転初心者や高齢者の買い物、通院といった近距離移動を想定する
トヨタからは、2人乗りの超小型EVも近く登場する見込み。運転初心者や高齢者の買い物、通院といった近距離移動を想定する
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