Go To トラベルは2カ月で1689万人利用 感染拡大で対象外の地域も(画像)

観光関連業界の支援を目的に始まった「Go To トラベル」キャンペーン。開始わずか2カ月で延べ1689万人が旅行を楽しんだ。日経トレンディと日経クロストレンドは、「2020年ヒット商品ベスト30」の30位に選出したが、新型コロナの感染が再び拡大する中、一部地域の除外が発表されるなどキャンペーンの先行きは不透明だ。

※日経トレンディ2020年12月号の記事を再構成

Go To トラベルで東京が解禁になり、ホテルなど宿泊施設の需要が一気に花開いた(写真/PIXTA)
Go To トラベルで東京が解禁になり、ホテルなど宿泊施設の需要が一気に花開いた(写真/PIXTA)

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【30位】「Go To トラベル」

「上限2万円」で1689万人を動員
“東京解禁”発表で一気にブレイク

 観光需要の刺激策として行われた「Go To トラベル」。賛否両論の中でスタートしたが、旅行代金と地域共通クーポン(10月以降)を合わせた半額相当の割引を目当てに、開始2カ月で延べ1689万人がいつもより“豪華な旅”を楽しんだ。

 観光業界では5月の延べ宿泊者数が前年比マイナス68.9%を記録したがその後復調。9月には星野リゾートが持つ施設の7割で稼働率が昨年並みに戻るなどの動きが徐々に出始めた。

 需要が一気に花開いたのは9月15日に発表された“東京解禁”から。プリンスホテルは発表後の予約数が前月の2倍になったという。上限が一人一泊2万円と大きかったため、高級旅館やホテルが特に人気だった。

 外出自粛が続いたことで利用希望者は旅行予約サイトに集中。その結果、予算枠を不安視したサイトが割引上限額の引き下げを行うなど一部で混乱も起きた。

  キャンペーンの期限は21年1月末ごろと見られるが延長の可能性もある。だが、11月中旬以降に新型コロナウイルスの感染者が再び増加に転じ、12月15日まで札幌市と大阪市を対象から外すと発表された。経済活性化と感染拡大防止のバランスが求められることからキャンペーンの内容が今後どうなるかは不透明だ。

注)延べ宿泊者数の推移。観光庁の資料を基に編集部で作成
注)延べ宿泊者数の推移。観光庁の資料を基に編集部で作成
プリンスホテルではスイートルームを破格の料金で利用できるプランが人気
プリンスホテルではスイートルームを破格の料金で利用できるプランが人気
星のや京都には近隣エリアの客が集まり、前年並みの稼働率に戻ったという
星のや京都には近隣エリアの客が集まり、前年並みの稼働率に戻ったという