日経トレンディと日経クロストレンドが発表した「2020年ヒット商品ベスト30」の24位に「無観客ライブ配信」が選ばれた。サザンオールスターズが有料で配信するなど、コロナ禍でのエンタメ市場の活性化に大きな影響をもたらした。

※日経トレンディ2020年12月号の記事を再構成

1000円の無観客ライブを敢行した、東京発の3人組ポップバンド・cero
1000円の無観客ライブを敢行した、東京発の3人組ポップバンド・cero

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【24位】「無観客ライブ配信」

有料でも見たい「画面越しの熱演」
20億円還元のプラットフォームも

 ステイホームで生ライブの快感を喪失した多くの音楽ファンが、画面越しの熱演に心を癒やされた。公演自粛が始まった頃は無料配信が多かったが、2020年3月13日に東京発の3人組ポップバンド・ceroが1000円の無観客ライブを敢行。有料制が増えていった。

 有料ライブ配信の浸透を印象付けたのが、6月に行われたサザンオールスターズの無観客ライブ。3600円のチケット購入者が約18万人、総視聴者数は推定約50万人と1回の公演では実現できない数字を記録した。

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