日経トレンディと日経クロストレンドが発表した「2020年ヒット商品ベスト30」の20位に「JO1」が選ばれた。サバイバルオーディション番組でデビューをつかんだJO1が、東京五輪の代わりに人々を熱狂させた。

※日経トレンディ2020年12月号の記事を再構成

デビューメンバーが「国民プロデューサー」と呼ばれる視聴者の人気投票で決まった (C)LAPONE ENTERTAINMENT
デビューメンバーが「国民プロデューサー」と呼ばれる視聴者の人気投票で決まった (C)LAPONE ENTERTAINMENT
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【20位】「JO1」

韓流オーディション番組発の新星
計6500万票を集め、社会現象に

 東京五輪で“応援熱”がピークとなるはずだった2020年。代わりに人々を最も熱狂させたのは、アイドルかもしれない。サバイバルオーディション番組「PRODUCE 101 JAPAN」(通称日プ)でデビューをつかんだ11人組・JO1はその象徴だ。

 19年9月からGYAO!で配信がスタートした日プは、韓国から輸入された番組。デビューメンバーが「国民プロデューサー」と呼ばれる視聴者の人気投票で決まる、画期的な仕組みだ。自らの投票が結果に直結するため、応募者約6000人から101人に絞られた練習生のうち、自分の“推し”をどうにかデビューさせようとファンの応援熱が沸騰。12月のファイナルまでに累計6500万票もの投票があった。自費で駅前広告や宣伝カーを出す人も現れるなど、新たな消費行動にもつながっている。

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