トイレ用消臭剤に異変 「ファブリーズ」ヒットで市場は三つ巴に(画像)

日経トレンディと日経クロストレンドが発表した「2020年ヒット商品ベスト30」の17位にプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)の「ファブリーズW消臭 トイレ用消臭剤+抗菌」が選ばれた。トイレ用消臭剤ではエステー、小林製薬の2強状態が続いていたが、完全な三つ巴に市場構造が変化した。

※日経トレンディ2020年12月号の記事を再構成

P&Gのメーカーシェアを3割に伸ばす原動力に
P&Gのメーカーシェアを3割に伸ばす原動力に

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【17位】「ファブリーズW消臭 トイレ用消臭剤+抗菌」

においの悩みを「抗菌」追加で解決
時代のニーズに合致しシェア30%超

 家にいる時間や人数が増えたら、トイレのにおいが余計に気になるように――。そんな悩みをタイミング良く解決して売れたのが、「ファブリーズW消臭 トイレ用消臭剤+抗菌」だ。

 トイレの壁に染み付いたにおいまで防ぐ従来品の機能に、床の菌の増殖を防ぐ「24時間抗菌」効果も新たに加えて2020年4月に全国発売。以降、トイレ用消臭剤の市場拡大のけん引役となっている。

 床の抗菌効果が加わることで、新たなにおいがより発生しにくくなり、掃除の手間も減ると期待できる。消費者の抗菌意識が全体的に高まったことも売れ行きを後押し。どこに置いても悪目立ちしないシンプルなデザインも受け、トイレ用消臭剤を使っていなかった人の購入も促した。

 この商品が原動力となり、P&Gのシェアは3月以前の10%台から30%超に急増。トイレ用消臭剤ではエステー、小林製薬の2強状態が続いていたが、完全な三つ巴に市場構造が変化。デザイン性の向上、消臭技術の加速という新たな競争のトレンドも生んだ。

注)トイレ用芳香・消臭・防臭剤カテゴリーの販売推移。True Data調べ。全国のドラッグストアのPOSデータによる。買物指数とは来店者100万人当たりの売上金額
注)トイレ用芳香・消臭・防臭剤カテゴリーの販売推移。True Data調べ。全国のドラッグストアのPOSデータによる。買物指数とは来店者100万人当たりの売上金額
テレビCMでは、誰かがトイレを使うたびに床に新たな菌が発生して増えるという問題を提起し、抗菌を訴求
テレビCMでは、誰かがトイレを使うたびに床に新たな菌が発生して増えるという問題を提起し、抗菌を訴求
楕円形のコンパクトな本体でどこにでも置きやすい
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