コロナ禍で躍進した「産直EC」 リピーター続出で流通総額40倍も(画像)

日経トレンディと日経クロストレンドが発表した「2020年ヒット商品ベスト30」の14位に「食べチョク/ポケットマルシェ」が選ばれた。アプリで生産者を選べば注文できる産直ECの中でも、一気に頭一つ抜けた存在になった。

※日経トレンディ2020年12月号の記事を再構成

「食べチョク」(左)は流通総額が39.3倍に。「ポケットマルシェ」は出品数が3.8倍に
「食べチョク」(左)は流通総額が39.3倍に。「ポケットマルシェ」は出品数が3.8倍に

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【14位】「食べチョク/ポケットマルシェ」

厳選農家が売りの産直ECが躍進
リピーター続出で流通総額40倍も

 コロナ禍で外出が難しくなった2020年。自粛に飽きて食に癒やしを求めた多くの人々が、「産直EC」を活用し、地方の新鮮な野菜や魚に舌鼓を打った。

 アプリで生産者を選べば注文できる産直ECの中でも、一気に頭一つ抜けた存在になったのが「食べチョク」(ビビッドガーデン)と「ポケットマルシェ」だ。食べチョクの場合、登録生産者数が19年末から9カ月で3.7倍の2548軒、流通総額も1〜8月に39.3倍に急伸。ライバルのポケットマルシェも19年末からの9カ月に出品される食材の数が3.8倍に、登録ユーザー数は4.7倍に増えた。

 スーパーより段違いにおいしい野菜や魚の味を知ってしまった消費者は、緊急事態宣言の解除後も日常使いするようになり、「7〜8割がリピート買いをしている」(ポケットマルシェ)。

 数ある産直ECで2社が飛び抜けているのは、本当においしい物を作る生産者を審査で厳選してきたことが大きい。顔が見える形で、生産者とメッセージを直接やり取りできる機能を設けたのも、消費者の安心感につながった。

グラフは、2社が公表している、登録生産者数の推移。年々新規登録が増え、食材の種類も豊富になっている
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食べチョクは、7月にはテレビCMの放映を開始。実際の登録生産者が出演し、今までとは違った新しい食の体験をアピールした
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ポケットマルシェは、都内の飲食店の軒先を借りてミニマルシェを開いてもらう取り組みも10月から展開。集客アップしたい飲食店が続々参加する
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