日経トレンディと日経クロストレンドが発表した「2020年ヒット商品ベスト30」の9位に「今日から俺は!!劇場版」が選ばれた。YouTube動画を活用するなどしたプロモーションが成功し、興行収入50億円を突破した。

※日経トレンディ2020年12月号の記事を再構成

『今日から俺は!!劇場版』 ©西森博之/小学館 ©2020「今日から俺は!!劇場版」製作委員会
『今日から俺は!!劇場版』 ©西森博之/小学館 ©2020「今日から俺は!!劇場版」製作委員会
[画像のクリックで拡大表示]

前回(第13回)はこちら

【9位】「今日から俺は!!劇場版」

“3世代仕様”設定と総力宣伝で興収50億突破
ヤンキーが映画館ににぎわいを取り戻した

 緊急事態宣言のほとぼり冷めず、映画館ではまだ席数を制限していた2020年7月17日。大作の延期も続いていた中で、思い切って公開に踏み切った『今日から俺は!!劇場版』が興行収入50億円を突破した。

注)『今日から俺は!!劇場版』の興行収入の推移。東宝の資料を基に、編集部で作成
注)『今日から俺は!!劇場版』の興行収入の推移。東宝の資料を基に、編集部で作成
[画像のクリックで拡大表示]

 賀来賢人の前歯むきだしの印象的な表情に伊藤健太郎のツンツン頭。原作漫画の世界観を忠実に再現したことも魅力だが、一つだけ原作から18年放映のドラマ版と映画版で設定を変えたことがある。主に1980年代後半だった舞台を、ツッパリ全盛期の80年代前半にしたことだ。

 この変更は、18年に日曜22時半から放送していたドラマ版から。ファミリーで楽しめるようにする狙いがあった。ドラマ版と映画版のプロデューサーを務めた、日本テレビの高明希氏は「子供が『お父さんも学ラン着てたの?』と聞いてアルバムを引っ張り出してきたり、『マブいってどういう意味?』と質問したりと、親子3世代で楽しめるようにした」とその意図を説明する。

このコンテンツ・機能は有料会員限定です。