日経トレンディと日経クロストレンドが発表した「2020年ヒット商品ベスト30」の7位に「モバイルオーダー」が選ばれた。スマホで注文できる手軽さと、コロナ禍で他人との接触を極力避けたいという消費者心理に応え、利用が一気に拡大した。

※日経トレンディ2020年12月号の記事を再構成

マクドナルドはテークアウトが好調で、アプリ利用2.3倍に
マクドナルドはテークアウトが好調で、アプリ利用2.3倍に

前回(第11回)はこちら

【7位】「モバイルオーダー」

注文から決済まで非接触でスムーズ
新様式がコロナ禍の飲食店を救った

 家での食事も飽きたが、かといって飲食店で食べるのは感染リスクが不安。コロナ禍でそう考えた人々が、様々な店舗のテークアウトを積極的に活用。その過程で、スマホで注文できる「モバイルオーダー」が市民権を得た。

 通常ファストフードの「持ち帰り」は、レジに並んで注文し、出来上がりを混雑した店内で待つなど、コロナ禍ではできれば避けたい行動だった。これが「モバイルオーダー」なら、事前にメニューを指定して注文しておけば、来店時に出来たてをすぐに受け取れる。事前に決済するためにはクレジットカードやスマホ決済などが必要なので、キャッシュレス化も進む。子供連れにとっては、自宅や車内で注文を送信して取りに行くだけ、というのが思いのほか快適。このスピードと手軽さが消費者の心に刺さり、利用が一気に拡大した。

この記事は会員限定(無料)です。

有料会員になると全記事をお読みいただけるのはもちろん
  • ①2000以上の先進事例を探せるデータベース
  • ②未来の出来事を把握し消費を予測「未来消費カレンダー」
  • ③日経トレンディ、日経デザイン最新号もデジタルで読める
  • ④スキルアップに役立つ最新動画セミナー
ほか、使えるサービスが盛りだくさんです。<有料会員の詳細はこちら>
この記事をいいね!する