文具・雑貨・日用品のヒット22選 “先回り”消臭剤が100万個突破(画像)

新型コロナに見舞われた2020年は世情を反映し、予想外のヒットも多く誕生。ヒット30に選出されたものを含め、主要11業界のヒットを網羅。ここでは日用品・雑貨、文房具、玩具の分野を紹介する。

※日経トレンディ2020年12月号の記事を再構成

文具・雑貨・日用品のヒット22選 “先回り”消臭剤が100万個突破(画像)

前回(第6回)はこちら

【日用品・雑貨】


「速乾」「あと洗い」が家事を変えた
“先回り”する消臭剤が100万個突破

 日用品大賞は、全体のランキング10位の「ゴキブリムエンダー」。「ファブリーズ W消臭トイレ用消臭剤+抗菌」も全体の17位となった。ほかにも速乾など機能性の高い食器用洗剤がヒット。バーミキュラフライパンは、現在も予約待ち状態が続く。

【日用品大賞】ゴキブリムエンダー
(全体10位)
ファブリーズ W消臭トイレ用消臭剤+抗菌
(全体17位)

CHARMY Magica 速乾+
(ライオン)

 水切れが良いため皿などが速く乾き、拭くストレスも軽減できる食器用洗剤。その速乾性に驚いた利用者の声がSNSを中心に広がり、20年4~8月には前年同期比150%の販売実績(金額)を達成。家事をラクにするアイテムとして受け入れられた。

ウタマロ石けん専用ケース付き
(東邦)

 人気の洗濯せっけんと専用ケースのセット。19年8月から限定販売を開始し、20年10月までに累計約11万個を売り切った。約60年の歴史を持つ「ウタマロ石けん」の専用ケースはこれが初めてで、利用者の反響が大きかったという。

キュキュット あとラクミスト
(花王)

 食器にスプレーして置いておくと、後でラクに洗えるという洗剤。外出自粛で自宅での食事が増え、食器洗いの負担を軽減したいというニーズに合致した。20年4月の発売から3カ月で140万本出荷。当初計画していた1.5倍の売れ行きを記録した。

消臭力 DEOX トイレ用
(エステー)

 従来の消臭効果に加え、便臭を感じるレセプターを香り成分が先回りしてブロックする新タイプの消臭剤。在宅時間の増加による家族間のニオイケアとして注目され、7月の初回出荷で100万個超えを達成した。

レノアリセット
(P&G)

 「衣類のダメージケア」という従来の柔軟剤にはない付加価値が売りで、20年4月の発売から6カ月で約550万本を出荷するヒットに。市場が伸びている柔軟剤の中で、「レノア」ブランドのシェアをさらに押し上げる原動力になった。

ノンアル除菌剤

 消毒用アルコールが品薄になったことに加え、手が荒れにくいなどのメリットで改めて注目されたのが「ノンアルコール除菌剤」。「イータック抗菌化スプレーα」(エーザイ)は直近で前年同期比2.5倍の勢いで売れているという。

写真は左から「クイックル Joan 除菌スプレー(花王)」「クロラスバリアスプレー(レック)」「イータック抗菌化スプレーα(エーザイ)」
写真は左から「クイックル Joan 除菌スプレー(花王)」「クロラスバリアスプレー(レック)」「イータック抗菌化スプレーα(エーザイ)」

シュミテクト ハブラシ やさしく歯周ケア(3次元フィット、極細シルキー毛)
(グラクソ・スミスクライン・コンシューマー・ヘルスケア・ジャパン)

 知覚過敏用に開発された歯ブラシ。19年10月発売。日本人の手の大きさや指の長さなどに合わせた設計で、知覚過敏症予防ハミガキ「シュミテクト」のブランド力と相まって、歯ブラシ市場が横ばいの中、前年比19.5%増を達成した。

ライフリー 歩行アシストパンツ
(ユニ・チャーム)

 20年2月に発売された、バランス良く歩くことをコンセプトに開発された大人用紙パンツ。骨盤をサポートする機能や股下が伸びて歩幅を広げやすいストレッチ構造など高齢者の歩行をアシストする付加価値がアクティブシニア層を中心に受けた。

バーミキュラ フライパン
(愛知ドビー)

 新開発のホーローコーティングと鋳鉄を組み合わせたフライパン。鋳物ホーローでありながら薄く加工することで女性でも簡単に扱える軽さを実現。20年4月の発売から予約が殺到し、5カ月で10万台を突破。現在も約4カ月待ちの状態が続いている。

ぼっちてんと BBT1-130
(Bauhutte)

 デスクや椅子もまるごと入れられる、高さ150cmの室内用テント。発売は14年だが、テレワーク需要を受け20年4月時点で前年比約3倍の売り上げを記録。自宅学習をする学生の勉強スペースとしても使われた。

【玩具】


プログラミングを学べる玩具が10万台
リカちゃんは温度で髪色が変わる

 玩具大賞となったのは、セガトイズの「マウスできせかえ!すみっコぐらしパソコン」。玩具としては高価だが10万台を突破した。「ゆめいろリカちゃんカラフルチェンジ」も10万体以上を売り上げた。

【玩具大賞】マウスできせかえ!すみっコぐらしパソコン
(セガトイズ)

 国語や算数の他、タイピング、プログラミングなどができる玩具。対象年齢は6歳以上。1万5000円以上と玩具としては高価だが10万台を突破。テレワークで親の仕事姿をまねたいというニーズもくんだ。20年7月には新作も発表。

ゆめいろリカちゃんカラフルチェンジ
(タカラトミー)

 温度で色が3色に変わる素材を髪に使い、「ゆめかわ」をテーマにしたカラーリングやヘアチェンジ、着せ替えが楽しめる玩具。未就学児や小学生に受け、20年4月の発売以降、10万体以上を販売した。

【文房具】


消しゴム販売を底上げした“富士山”
手軽に使えるスマホ用テプラが躍進

 細かい文字が書ける「ジェットストリーム エッジ」が文房具大賞に。ブレない3色ボールペン「ブレン3C」や、使っているうちに富士山が現れる消しゴム「エアイン 富士山消しゴム」がヒットした。

【文房具大賞】ジェットストリーム エッジ
(三菱鉛筆)

 ボール径0.28㎜というこれまでにない世界最小、最極細の油性ボールペン。細かい文字をスムーズに書ける様々な工夫が受け、一時は品薄になることも。同価格帯のジェットストリームと比べると約5倍の売り上げを達成。20年6月に発売した限定色も売れた。

uni-ball one
(三菱鉛筆)

 新しい顔料インクを採用し、くっきりと濃く書けるボールペン。ノートを見返した時に印象に残りやすい文字を書くことができる。特に学生や資格勉強をする社会人に好評で、従来のノック式ゲルと比べて約4倍の売り上げを記録した。

ブレン3C
(ゼブラ)

 筆記時に生じる微細な振動を制御し、ブレずに書きやすいことでヒットした「ブレン」の3色ボールペン版。在宅勤務をする人が増えた3月以降も好調に売り上げを伸ばし、シリーズ累計の販売本数は800万本に到達した。

エアイン 富士山消しゴム
(プラス)

 使ううちに角が削れて富士山のような形が現れる消しゴム。消す行為が楽しくなるという発想の転換が受け、同社の消しゴムの売り上げが前年比180%に伸長。当初は限定発売だったが人気のため定番化された。

クリアレーダー
(シード)

 これまでになかった透明の消しゴム。SNSで大きな話題となり瞬く間に品薄になった。「消字力はもちろん、消したいところが透けて見える素材が人気で約4万5000個売れた」(東急ハンズ)という。

折りたたみ集中ブース
(カウネット)

 パネルを広げることで周囲の視線を遮ることができる簡易パーティション。家族がいる家庭でのテレワークグッズとして人気に火がつき、20年3月の販売数は前月の10倍以上に。在庫が一気になくなり、4月から6月まで品薄になるほどだったという。

「テプラ」Lite LR30
(キングジム)

 シリーズ初となるスマホ専用モデル。手のひらサイズで実勢価格6000円台という手軽さが女性層を中心にヒット。ステイホームで加速した整理整頓需要も追い風となり、発売後1年で目標販売数量の150%を達成した。

はにさっく
(ライオン事務器)

 はにわの形をしたシリコーンゴム製の指サック。SNSで販売告知をしたところ大きく盛り上がり、一部店舗での先行販売は即日完売が続出。20年9月の全国発売後は増産体制を続けるものの、出荷が追いつかない状況だという。

1
この記事をいいね!する