食品・飲料は何が売れた? 2020年のヒット商品24選(画像)

新型コロナに見舞われた2020年は世情を反映し、予想外のヒットも多く誕生。ヒット30に選出されたものを含め、主要11業界のヒットを網羅。ここでは酒類、飲料、食品・外食、菓子の分野を紹介する。

※日経トレンディ2020年12月号の記事を再構成

前回(第4回)はこちら

【酒類】


ビール党も満足する第3のビール躍進
本格派レサワは前年比4倍のヒット

 酒類大賞は全体の5位にランクインした「檸檬堂」だが、ほかにもアサヒビールとサッポロビールの新ジャンルなどがヒット。サントリースピリッツの“和風ジン”は市場全体を押し上げた。

【酒類大賞】こだわりレモンサワー檸檬堂
(全体5位)

アサヒ・ザ・リッチ
(アサヒビール)

 「プレミアムビールのうまさを目指した」という、ビールに近い味の新ジャンル。節約しつつプレミアム感を味わえる点が消費者のニーズにマッチ。20年3 ~ 8月に519万ケースを販売。年間目標を当初の400万ケースから2倍の800万ケースとした。

サッポロ GOLD STAR
(サッポロビール)

 同社の「サッポロ生ビール黒ラベル」と「ヱビスビール」に用いる麦芽とホップを一部使用したという、本格的な味の新ジャンル。製法へのこだわりを訴求したテレビCMも好評で、20年の販売計画を360万ケースから460万ケースへ上方修正。

サントリー ジャパニーズジン 翠(SUI)
(サントリースピリッツ)

 日常の食事に合うよう、柚子、緑茶、生姜といった和風素材を使用。ジンを食中酒として楽しむ新スタイルを定着させ、20年3~8月で3.6万ケースを販売。家庭用ジン市場を前年比141%に押し上げた。

麒麟特製レモンサワー
(キリンビール)

 ストロングRTDの利用者から「本格的な味」や「高品質」を求める声が増加したことを受け、20年4月にリニューアル。複数の果実を煮詰めた「うまみエキス」を使用。高いアルコール度数を感じさせない味で、おうち時間が増えていた消費者にヒット。4~6月の販売数は前年比約4倍に急伸。

【飲料】


コロナ禍で健康志向が強まる中
ロングセラー商品が思わぬヒットに

 「サントリー緑茶 伊右衛門」が全体の11位で、飲料大賞に。コロナ禍の健康志向に応えた、「キリン iMUSEシリーズ」「ネスレ ミロシリーズ」にも注目。

【飲料大賞】サントリー緑茶 伊右衛門
(全体11位)

キリン iMUSEシリーズ
(キリンビール)

 独自素材のプラズマ乳酸菌シリーズが、「乳酸菌入りの水」というありそうでなかった「iMUSE 水」でブレイク。コロナ禍で免疫を気に掛ける人にマッチした。シリーズ全体で7月は前年比219%を達成。9月には機能性表示食品として刷新。

お~いお茶 濃い茶
(伊藤園)

 04年の発売以来、しっかりとした渋みと後味のキレで人気の商品。20年8月に機能性表示食品として刷新したが、人目を気にせず飲めるよう、あえて大きく記載せずシールでの表示にとどめた。コロナ禍で飲料市場が不振の中、前年比170%を保つ。

ネスレ ミロシリーズ
(ネスレ日本)

 夏頃、SNSで「ミロは鉄分が豊富」と話題に。貧血に悩む女性層を中心に、健康管理のために飲む「ミロ活」が流行した。個包装スティックの発売開始が後押しし、7 ~ 9月の売り上げは前年比171%に。