コンタクトレス社会を実現するために障壁となるのが、様々なところにあるタッチパネルだ。人と直接話す必要がなくなっても、タッチパネルに触れることでリスクが上がる。この問題を根本から解決する技術が、アスカネット(広島市)のASKA3D。空中のディスプレイを操作できるという技術を、東京・六本木のメルセデス・ベンツ日本で体験してきた。

※日経トレンディ2020年10月号の記事を再構成

 未来のタッチパネルは空中に浮かんでいて、指で接触する必要すら無くなる──。SF映画のような技術が現実にあり、既に実際のデモンストレーションをいくつかの施設で体験できることをご存じだろうか。フォトブック製作などで知られるアスカネットが、2011年から開発を進めている「ASKA3D」がそれだ。

 一言で言えば、映像を表示したディスプレイが空中に浮かび上がり、“タッチ”できてしまう技術だ。ホログラフィーとの違いは、映像を人間が指で触れて操作できる点だ。決済の現場では、券売機やATMなど何らかの機器を消費者が操作しなければならないシーンは多々ある。こうした場面のコンタクトレス(接触減)化に大きく寄与する技術なのである。

 メルセデス・ベンツ日本の「EQ House」(東京・六本木)でASKA 3Dを体験できると聞き実際に訪れてみた。部屋に入ると、白い箱型のキヨスク端末が置かれていた。遠目にはただの台にしか見えない。

六本木にメルセデス・ベンツ日本が設けたショールーム「EQ House」では電気自動車(EV)のある近未来の暮らしを体験できる。「ASKA3D」はリビングルームに設置されている
六本木にメルセデス・ベンツ日本が設けたショールーム「EQ House」では電気自動車(EV)のある近未来の暮らしを体験できる。「ASKA3D」はリビングルームに設置されている

 ところが目の前に立つと、リアルな球体の映像が浮かび上がった。平らなディスプレイがそこにあるかのごとく現れるイメージだ。不思議に思って横からのぞき込んでみると、映像は消え空中には何も見えない。

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