共感する色、売れる色

活動領域が異なる3人の若手デザイナーが、これまで手掛けた、それぞれのカラーデザインの考え方や反響を紹介。時代の変化を踏まえて今、注目している色、コロナ禍以降の生活者に求められそうな色などについて聞いた。

新型コロナ禍で、黄色が青色より人気だったというブランケット。表に花、裏に葉のパターンを織りで表現(写真提供/HIMURO DESIGN STUDIO)
新型コロナ禍で、黄色が青色より人気だったというブランケット。表に花、裏に葉のパターンを織りで表現(写真提供/HIMURO DESIGN STUDIO)

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【テキスタイル】今こそ気分を盛り上げるビビッドカラー

 「新型コロナ禍以降、ECサイトの売り上げが飛躍的に増えました」と言うのは、HIMURO DESIGN STUDIO(東京・台東)代表の氷室友里氏だ。自社ブランドYURI HIMUROの商品の販売や、国内外のブランドの依頼を受けてデザインを提供するなど、躍進を続けるテキスタイルデザイナーだ。

 緊急事態宣言によって外出が制限されたステイホーム時期、それまで、売り上げの多くを占めていた催事での販売ができなくなった。一方で急成長したのが自社のECサイトだった。ECの売り上げが伸びたことで、トータルでそれまでと同等の売り上げ水準をキープできたという。

 ECサイトの好調はその後も継続し、現在はInstagramを使ったライブ配信を行うなど、顧客と直接コミュニケーションを図る機会を増やしている。

コロナ禍で人気の黄色いブランケット

 ECサイトで人気を集めたのは、定番のテキスタイルに加えて、コットンブランケットやクッションカバーといった自社商品だ。2020年5月に、表に花、裏には葉のパターンを描いたリバーシブルのブランケットを発売したところ、花が黄色のタイプに人気が集中した。この商品は、乳幼児の「おくるみ」や、デスクワークをする際などにひざ掛けとして使うことを想定したものだ。

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