
全10回
すごいラジオビジネス大研究
「姿」が見えないのに、なぜか近い存在。今、ラジオを聴く人が増えている。家庭から姿を消したラジオはスマホの中に。教室から姿を消した熱く語り合うハガキ職人たちはSNSの中に。ラジオ文化は形を変えて進化。さらに音だけの「オールドメディア」から脱し、広告媒体としても変貌を遂げたラジオビジネスの最前線はマーケター必見だ。さあ、“聴取率1%の熱狂”を語ろう。
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第1回2020.10.02radiko会員は1000万人目前 今、企業がラジオに注目すべき理由日経トレンディ11月号では、初めて「ラジオ」を巻頭で特集する。その理由は、コロナ禍で急速にラジオリスナーが増えていることと、企業のプロモーションやファンを増やす手段として有力な選択肢になってきているからだ。誌面で紹介している独自アンケートの結果とともに、そのエッセンスを伝える。
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第2回2020.10.02ライムスター宇多丸の言葉力 ラジオにしかできない映画批評とはヒップホップ界のレジェンド・ライムスターのラッパー宇多丸。10年以上ラジオのパーソナリティーを務め、数多くの映画の魅力を世に知らしめる批評家という顔も持つ。映像があってこその映画なのに、音だけでその魅力を伝えるラジオでどうしてそれが可能なのだろうか。
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第3回2020.10.13ジャパネットの原点“ジャパラジ”、音だけでモノを売る極意「ジャーパネット、ジャパネット~♪」という聞き覚えのあるジングルで始まる約5分間のコーナー。様々なラジオ局で放送されている「ジャパネットたかた」のラジオショッピングだ。同社のラジオショッピングは、今や全国72のラジオ局で放送するにまで広がった。音声だけのシンプルなメディアでなぜここまで商品が売れるのか。
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第4回2020.10.13新たな“鉱脈”を発掘間近!? ラジオ局の稼ぎ方次の一手1000万人に迫る勢いのradiko月間利用者、広告媒体としての強みの再構築など、ラジオ業界には今後に期待感を抱かせるトピックが多い。今拡大しているのは放送以外の事業だ。イベントや音声配信サービスで新たな収益モデルを探るラジオ局の次の一手とは。
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第5回2020.10.15ラジオ「安部礼司」奇跡のファンマーケ リスナー180万人を虜に「あ、どうも。極めて平均的なサラリーマン。あ、安部礼司です」。主人公がこんな自己紹介をする異色のラジオドラマが、全国ネットで日曜17時から放送しているTOKYO FM「NISSAN あ、安部礼司 ~BEYOND THE AVERAGE~」だ。日曜の黄昏時にリスナー180万人が集結する人気番組で、イベントではファンが涙を流すと言われる。このラジオドラマがなぜ、これほどまで盛り上がったのか。その理由を探ると、新時代のコンテンツビジネスの在り方が見えてきた。
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第6回2020.10.15広がるラジオ「安部礼司」経済圏 リアルイベントも2万人集客安部礼司の人気の理由は、コンテンツにちりばめられた工夫だけではない。ファンの心をがっちりつかんで離さない秘密が、定期的に行われているリアルイベントの存在だ。数万人を集める大規模イベントから、商業施設のイベントスペースでの公開生放送といった地方でのイベントまで。年に数回のペースで途切れることなく開催してきた。
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第7回2020.10.16伊集院光が「今更ラジオ? 今こそラジオの時代」と言い切る理由ラジオ界の最重要人物といえば、長年、深夜ラジオのパーソナリティーとして数々の名物企画と伝説を生み出してきた伊集院光だ。30年以上ラジオパーソナリティーを務めるなかで、自身やラジオを取り巻く環境も劇的に変化している。巻頭特集で「ラジオ」を取り上げた日経トレンディ向けに話してくれた今のラジオに対する思いを、Webだけのエピソードも含めつつ再掲載する。
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第8回2020.10.16伊集院光「ラジオ企画の根底に、みんなで嘘をつく面白さがある」1988年のニッポン放送「伊集院光のオールナイトニッポン」で、ラジオの仕事がスタートした。世間をあっと言わせる企画でラジオを盛り上げた裏には、当時のニッポン放送で学んだラジオの基本があるという。ラジオならではの企画は、どう生まれるのか。日経トレンディ収録のインタビュー後編をお届けする。
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第9回2020.10.20ベンチャーとAmazonが正面対決 「聴く読書」が熱い移動中や家事中、運動をしている時でも、ゆったりと本を朗読する声が頭に染みわたる――。ビジネス書から文学作品まで、何かをしながらでも“本を耳で読める”オーディオブックがラジオのライバルに成長しつつあり、国内ではベンチャーのaudiobook.jpとAmazonのAudibleがしのぎを削っている。
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第10回2020.10.22ラジオ局のコンテンツも続々 新Podcast戦争が勃発コロナ禍によるテレワークなどを発端に「ながら聴き」ができるオーディオコンテンツが再注目されている。人々の“耳”を巡る争奪戦にはラジオ局以外の異業種の参入も相次ぐ。ここでは、Podcastに注力しているSpotify、AudioMovie、Voicyの最新コンテンツと戦略をまとめた。