
全5回
2020年下半期 食品ブレイク予測
新型コロナウイルスの収束が見えない中、人々はニューノーマル時代に即した新しい食生活スタイルを志向し始めた。市場の激変を受けて、食品メーカーも戦略を大転換し、2020年下半期に向けて新たな商品を投入する。このうちヒットするのはどれか。日経トレンディ編集部が大胆予測する。
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第1回2020.10.12食品業界に3つの新潮流 「ニューウェーブ巣ごもり食」続々2020年の食品業界は、かつて経験したことが無い“未曽有の事態”に直面した。原因は言うまでもなく、新型コロナウイルスの感染拡大だ。外出自粛や飲食店の休業要請、全国対象の緊急事態宣言などを経て、消費者の生活様式が一変。外食を控え、代わりに中食(弁当、総菜、冷凍食品など)、内食(素材を購入して家で調理したもの)を大幅に増やす動きが急速に広がった。
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第2回2020.10.12チャーシュー・お好み焼き…「あたかも外食」が食卓のトレンドに外食気分を食卓で楽しむときに便利なのが市販の「メニュー用調味料」が便利だ。素材にかけて調理するだけで料理ができる簡便さが受け、2020年4~7月は前年比106%と好調だった。今回は、「さっと作れる」7商品を紹介する(価格はすべて税込み)。
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第3回2020.10.14外食顔負けの味 食品ブレイク期待大はニチレイ「肉そぼろ」時短・簡便化の流れが加速していた加工食品業界に、新風が吹き始めている。おいしく調理できるのであれば、一手間かけるのをいとわないと考える消費者の需要が、コロナ禍で顕在化したからだ。テレワークが普及し、結果として通勤時間が減り以前より調理にかけられる時間が増えた影響だろう。「一手間かけて完成」する売れ筋はレパートリーの幅を広げるものが目立つ(価格はすべて税込み)。
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第4回2020.10.14PC作業のお供に“コロッケの中身”? お手軽食品にヒットの兆し自宅にこもりっきりのテレワークは、とかく単調になりがち。そこで生活にリズムをつくる目的で、パソコンを操作しながらちょっとしたものを口にする人が増えている。電子レンジで作れる具だくさんカップスープ、1分練るだけのマッシュポテトなど、フレキシブルに楽しめる“テレワ食”と呼ぶべき新ジャンルが今後活況を呈しそうだ(価格はすべて税込み)。
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第5回2020.10.16飲料だけでなくスープにも プロテインブームがコロナ禍で加速「糖質オフ」や「低糖質ダイエット」などストイックに“取らない”引き算思考から、“オン”する発想で栄養素を積極的に取得する足し算思考へ――。しっかりとボディーメークをして健康を保持するため、たんぱく質を進んで摂取する「プロテインブーム」の流れが、コロナ禍で加速している。中でも増えているのが「体が喜ぶオンフード」。プロテインのライト層向けの商品だ(価格はすべて税込み)。