20年の歴史を持つ、カードゲーム「マジック:ザ・ギャザリング」。そのデジタル版である『マジック:ザ・ギャザリング アリーナ』のeスポーツ大会が東京ゲームショウで初めて開催された。優勝者に贈られるRed Bull Untapped 2020 Final招待権を手にするのは一体誰か。
「東京ゲームショウ 2020 オンライン」(TGS2020 ONLINE)のeスポーツイベント枠である「e-Sports X」の最後のイベントとして配信されたのが「Red Bull Untapped Japan Qualifier by マジック:ザ・ギャザリング アリーナ」だ。Red Bull Untapped Japan Qualifierは、誰でも参加できるオープントーナメント。26日にすべての参加者が一定数の試合を行うスイスドロー式のトーナメントを行い、上位8人まで選出。27日に通常のシングルエリミネーション方式のトーナメントで優勝者を決定した。参加人数は約500人。
両日ともレッドブルジャパン公式Twitchチャンネルおよびマジック公式YouTubeチャンネルにて配信され、決勝トーナメントのみがTGS2020 ONLINEのe-Sports X枠で配信されるという形だった。
今回の大会は、実装されたばかりのパッケージ「ゼンディカーの夜明け」を使用し対戦する。優勝者には優勝賞金2000ドルの他、年末に開催されるRed Bull Untapped 2020 Filnalの招待権が与えられる。Red Bull Untappedのインターナショナル予選はどの国のプレーヤーでも出場することができるが、国別予選は開催国のプレーヤーしか出場できない。
意外に若手の選手が多い
今回のRed Bull Untapped Japanは、国別予選なので、出場できるのは日本人のみ。確実に日本人プレーヤーのひとりがRed Bull Untapped 2020 Finalの招待権を得ることとなる。Red Bull Untapped Japanは、12回目の大会となり、すでに3人の日本人選手が、Red Bull Untapped 2020 Filnalの招待権を得ている。つまり、最低でも4人の日本人がRed Bull Untapped 2020 Finalに出場することとなる。
マジック:ザ・ギャザリングは、歴史あるカードゲームなので、『マジック:ザ・ギャザリング アリーナ』もベテラン選手が優位と思いきや、ファイナリスト8人の中には若い選手も多く、層の厚さを感じる。また、選手プロフィール紹介でのプレー歴をみると、復帰して2年と言う書き方をする選手も数人いた。一度、カードゲームのマジック:ザ・ギャザリングを辞めていた期間があったものの、また復帰してプレーすると言うのは、それこそ歴史のあるゲームだからこそと言える。
決勝戦は、初戦、準決勝と2-0の完封で勝ち進んだ石橋広太郎選手と、対照的に初戦、準決勝ともに2-1のフルラウンドで勝ち抜いた柏智博選手による対決となった。1戦目に勝利したのは石橋選手。このまますべて2-0で勝利するかと思われたが、2戦目は柏選手が取り返す。3戦目は石橋選手が勝ちきり、優勝を決めた。
Red Bull Untapped 2020は、全16戦の予選が予定されている。残りは4戦。インターナショナル予選が残っていれば、さらに日本人選手がRed Bull Untapped 2020 Filnalに出場する可能性はある。Red Bull Untapped 2020の今後も楽しみだ。
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