ゲーム内のロゴ掲載をかけた企業対抗戦

 番組の後半には、TGSでの生放送を記念したカスタムマッチが開催された。このカスタムマッチが始まるやいなや、各種公式チャンネルの視聴者数が上昇。プロの大会とはひと味違う、「見ているだけ」に加え「実況を聞いているだけ」でも面白い試合だったので、少しだけ内容を紹介したい。

 カスタムマッチを戦うのは、抽選で選ばれた20社の「企業」チームだ。優勝チームは番組中に自社PRの時間が与えられる上、PUBGのゲーム内に設置された看板に企業ロゴを掲載することができる。広告事業を手がけるADKグループは、参加にあたって「看板を『出す』のが広告会社ですが、たまには看板を『出される』側になってみようと思います」とコメント。「社内最強メンバーをそろえた」というセガサミーグループのハイブクリエーションや、事前に社内で予選を行ったというNTT西日本など、どの企業もかなり力が入っていた。

自社のスマートフォン「ROG Phone」を使ってカスタムマッチに参戦したというASUS JAPANチーム。試合中はクローズアップされた選手の所属企業について、OooDa氏が事業内容などを紹介した
自社のスマートフォン「ROG Phone」を使ってカスタムマッチに参戦したというASUS JAPANチーム。試合中はクローズアップされた選手の所属企業について、OooDa氏が事業内容などを紹介した
PUBGのリーグで実況を務めている岸大河氏(左)とYamatoN氏(右)がカスタムマッチでも実況を担当した
PUBGのリーグで実況を務めている岸大河氏(左)とYamatoN氏(右)がカスタムマッチでも実況を担当した

 ASUS JAPANとサムスン電子ジャパンが自社のモバイル端末を使って参戦していることから、「ぜひ(両社の対戦が)見たいですね。どちらが端末として優秀なのか」と各社の事業に合わせた実況が始まると、視聴者からも「ROG VS Galaxyは熱い」「(自分は)ヤマハを応援する」といったコメントが増え、実況・コメント欄ともに企業名や商品名が飛び交い続けた。

試合中は、適宜マップやチームの戦況が画面に表示された。各社の残りメンバー数、位置取りなどが視聴者にも把握できる
試合中は、適宜マップやチームの戦況が画面に表示された。各社の残りメンバー数、位置取りなどが視聴者にも把握できる

 エリアが狭まってくる後半戦は、相手より先に戦いやすい場所を確保することが重要になってくる。位置取りで優勢になったシーフォースチームに対し、「先が見えてますね、この会社」と実況がもり立てる一幕も。

 最後は撃ち合いを制したエルバーククオリティチームが「ドン勝」で試合終了。チームのメンバーは「ドン勝できたらボーナスを」と社長に伝えていたようで、OooDa氏が「ボーナスは実現しそうですか?」と質問すると「事前にお願いはしてきましたので……」とささやかな期待を寄せた。実際にボーナスが支払われるかは別として、多くの視聴者に自社をアピールできたことは間違いない。

 9月26日に配信された主催者番組「2020年版 eスポーツの楽しみ方」の中で、レノボ・ジャパンのデビット・ベネット氏が「eスポーツの企業リーグをつくりたい」と話していたが、このカスタムマッチでいかに企業対抗戦がeスポーツ観戦の入り口にふさわしいか、実感した視聴者も多かったのではないだろうか(関連記事「eスポーツはコロナ禍で失われるコミュニケーションの懸け橋に【TGS2020】」)。PUBGはアマチュアや社会人を対象とした企業リーグ「AFTER 6 LEAGUE」にも参加しており、エントリー期間は9月30日まで。今回の試合で熱い気持ちになった方は、ぜひ挑戦してみてはいかがだろう。

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