「東京ゲームショウ2020 オンライン」(TGS2020 ONLINE)の最終日。2020年9月27日午後7時に開催された「日本ゲーム大賞 2020」発表授賞式2日目では、優秀賞10作品と大賞が発表された。大賞は幅広い年齢層からの支持を集めた任天堂『あつまれ どうぶつの森』が受賞した。
「日本ゲーム大賞 2020」は、2019年4月から20年3月末までの期間中、日本国内で発売された作品が対象。19年5月以降、令和の期間を初めて含むことから、コンピュータエンターテインメント協会では「令和最初の大賞」と位置づけている。日本ゲーム大賞 2020「年間作品部門」の大賞・優秀賞は以下の通りだ。
日本ゲーム大賞 2020 優秀賞・大賞受賞作品
(タイトル/社名/プラットフォーム)
●大賞
あつまれ どうぶつの森/任天堂/Nintendo Switch
●優秀賞
あつまれ どうぶつの森/任天堂/Nintendo Switch
任天堂「どうぶつの森」シリーズの7作目。無人島で新生活をスタートする育成シミュレーション。新型コロナウイルス感染症拡大防止のために自粛生活を余儀なくされるなか、作品中でのスローライフ体験が世界中の人々の癒やしになったと評価された
十三機兵防衛圏/アトラス/PS4
13人の少年少女が「機兵」と呼ばれるロボットに乗り、「避けられぬ破滅の運命」に抗うSFアドベンチャーゲーム。多くのユーザーから「心を揺さぶられた」「ゲームの世界に引き込まれた」との声が寄せられた
DEATH STRANDING/ソニー・インタラクティブエンタテインメント/PS4、PC
「デス・ストランディング」と呼ばれる謎の現象によって分断された米大陸が舞台。オンライン上の他のプレーヤーが残した橋や乗り物などを共有できる非同期型マルチプレーなど、これまでにないゲーム体験が評価された
仁王2/コーエーテクモゲームス/PS4
ダーク戦国アクション・ロールプレイングゲーム「仁王」の続編。、多くのファンから「前作を超えた」「死にゲーの正当進化」との声が寄せられて受賞となった
ファイアーエムブレム 風花雪月/任天堂/Nintendo Switch
ロールプレイング・シミュレーション「ファイアーエムブレム」シリーズ最新作。歴代ファンからは「シリーズ最高傑作」「何周でもプレーしたい」との声が寄せられた
ペルソナ5 ザ・ロイヤル/アトラス/PS4
大人気RPG「ペルソナ5」に、多くの追加要素を盛り込んだ作品。10代を中心に「楽しかった」「やり込めた」「神ゲー」との声が集まり受賞となった
ポケットモンスター ソード・シールド/ポケモン/Nintendo Switch
「ガラル地方」を舞台に冒険を繰り広げる「ポケットモンスター」シリーズ最新作。同作品はグローバル賞 日本作品部門とベストセールス賞も受賞している
モンスターハンターワールド:アイスボーン/カプコン/PS4、Xbox One、PC
「モンスターハンター:ワールド」の超大型拡張コンテンツ。「ゲームを一切やったことのないアラフォー女子が、モンハンに初めて挑みドハマリしました!」とのコメントも
龍が如く7 光と闇の行方/セガ/PS4
アクションアドベンチャーとして人気の高い「龍が如く」が、ゲームジャンルをロールプレイングゲームに変えて新登場。シリーズのファンからは「感動した」「泣いた」との声が多く寄せられた
リングフィット アドベンチャー/任天堂/Nintendo Switch
全身を動かして遊ぶフィットネスアドベンチャーゲーム。一般投票では「楽しく運動できた」「外出自粛期間中の運動不足解消になった」など、老若男女を問わず支持が寄せられた
令和最初の日本ゲーム大賞となった『あつまれ どうぶつの森』は、任天堂「どうぶつの森」シリーズの最新作(20年3月発売)。一般投票では子供からシニアまで、多くのユーザーから圧倒的な支持を得た。新型コロナウイルス感染症拡大での「巣ごもり」が続く中、癒やしになったという声も多い。作品世界の中で、友人とのコミュニケーションやイベントでの交流ができ、単なるゲームの枠にとどまらず、ゲームの持つ可能性を示したともいえそうだ。
『あつ森』は全世界で2200万本以上を売り上げており(20年6月末時点)、開発チームは「日本ゲーム大賞 経済産業大臣賞」も受賞している。