「東京ゲームショウ2020オンライン」(TGS2020 ONLINE)で、2020年9月27日に配信された「コーエーテクモゲームス『真・三國無双』20周年記念番組」。世界中のファン注目の中、シリーズ20周年の歴史を振り返った後、スマホアプリ「真・三國無双」、シリーズ最新作「真・三國無双Empire8」を発表した。
「コーエーテクモゲームス『真・三國無双』20周年記念番組」は、TGS2020 ONLINE公式MCの田口尚平氏、「真・三國無双」シリーズプロデューサーの鈴木亮浩氏、ファミ通グループ代表の林克彦氏の3人が、シリーズの過去と未来を見せてくれる充実した番組となった。
番組冒頭には、2000年からスタートした「真・三國無双」シリーズの歴史をたどるムービーやシリーズ20年の歩みを示す年表が登場。MCの田口氏が「ぼくは『2』からはまった」と語ると、林氏は「ファミ通で紹介したときは、こんなに小さい記事だった」と20年前のゲーム雑誌の誌面を紹介。シリーズ1作目ではディレクターを担当していたという鈴木氏は「20周年はあっという間だった」と振り返り、20周年の重さをかみ締めていた。
その後は、ユーザーから画面写真を募集した「写真で語ろう! 心に残るあのシーン」というコーナーがスタート。シリーズ1作目から最新作まで、多くのユーザーが撮影したゲーム内の画面写真の中から5つの優秀賞、そして最優秀賞が選ばれた。過去のゲーム機での画面写真を撮影するのは簡単ではないはずだが、それでも多くのファンが素晴らしい写真を応募したことからも、シリーズの根強い人気が感じられるコーナーとなった。
また、ファミ通ドットコムで募集した質問に鈴木氏さんに答えてもらうコーナーでは、「真・三國無双」シリーズの800曲もの楽曲の一斉配信が始まっていること、『真・三國無双8』で採用されたトリガーフロートシステムが好評だったので、今後も従来のシステムと組み合わせて新システムを考えようとしていることなど、今後のシリーズの展開を予想させる言葉が鈴木氏の口から発せられた。
スマホ用の「真・三國無双」が発表
番組では、シリーズ20周年を記念して、スマートフォン用アクションゲーム「新・三國無双」も発表になった。9月27日~10月5日までのオープンβテストを経て、サービスインとなる。
このゲームでは、スマホアプリでありながら、家庭用ゲーム機にひけをとらない爽快アクションを実現。自動で移動と戦闘をしてくれるオートモードもあり、ときどきプレーヤーが介入するというプレースタイルも可能。横画面だけでなく、縦画面でもプレーできる。縦画面プレーとオートモードを組み合わせれば、片手でも手軽に「無双」を楽しめるだろう。
しかも、ストーリーはすべて新規に書き下ろされたオリジナルストーリー。他プレーヤーとの共闘プレーも可能になるなど、スマホならではの機能もある。もちろんシリーズでおなじみの94人の武将たちは、その全員が登場する。
スマホアプリならではの収集要素も用意した。キャラ(武将たち)だけでなく、グラフィックや衣装も収集対象としたのだ。武将たちの熱心なファンが多いシリーズであるため、「サービスイン時には半分くらいのキャラを収集可能にして、遅くとも数カ月で全員(94人)をそろえられるようにしたい」と鈴木氏は語った。
攻城戦が軸の「真・三國無双Empire8」
番組の最後には、新作情報パート2として、シリーズ最新作『真・三國無双Empire8』も発表した。PlayStaion 4、PlayStation 5、Nintendo Switch、Xbox Series X、Steamなど、現行機から次世代機までさまざまなハードに対応している。発売日は2021年の早い時期になるとのことだ。
今作のポイントは、城の制圧を目標とする攻城戦が中心となること。破壊、殲滅(せんめつ)、潜入など、多様な手段を使っての城門攻略を楽しめるのだ。また「政略」が大きな比重を占めるようになり、さまざまな武将たちと交流し、関係性を構築することが国の盛衰を大きく左右することになるようだ。
好きなパーツを組み合わせ、オリジナルのエディット武将を作成することもできる。無双武将たちとのイベントを通して、自分だけの「三国志体験」を楽しめるようになっていることを明らかにした。
こうしてすべての情報を披露すると、鈴木氏は「ようやく新しい情報がお伝えできて、ほっとしている」と胸をなでおろしていた。新型コロナウイルス感染症の影響で多くのイベントが中止になり、ここまで発表のタイミングを失っていたが、TGS2020 ONLINEでやっと新作を発表できた。20周年の節目に、さらなる発展を目指す同シリーズの姿勢を世界中に示せたと言っていいだろう。
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