コーエーテクモゲームスは、2020年9月26日夜9時から放送された「東京ゲームショウ2020」(TGS2020 ONLINE)の公式番組「TGS2020コーエーテクモ2大タイトル特別番組」で、この冬に発売される『ライザのアトリエ2 ~失われた伝承と秘密の妖精~』と『ゼルダ無双 厄災の黙示録』の最新情報を発表。世界中のファンが注目する2時間となった。
9月26日夜9時から2時間にわたって配信された「TGS2020コーエーテクモ2大タイトル特別番組」。2つのタイトルをそれぞれ1時間かけてたっぷりと紹介する、濃密な新作発表の場だった。
まず紹介されたのが人気RPG(ロールプレイングゲーム)『ライザのアトリエ2 ~失われた伝承と秘密の妖精~』。MCを務める渡辺浩弐氏のもと、プロデューサーの細井順三氏、ライザ役の声優・のぐちゆりさん、キャラクターデザインのトリダモノ氏の4人で始まった番組は、途中で公認コスプレイヤー・伊織もえさん、ガストブランドの土屋暁氏も加わり、ゲームに関するさまざまな情報を惜しみなく披露した。
『ライザのアトリエ2 ~失われた伝承と秘密の妖精~』は、アトリエシリーズ初となる、前作から主人公が継続された続編タイトル。前作の3年後を舞台に、20歳になったライザが活躍する。ゲームとして進化に加え、成長したライザの「せりふが大人っぽくなっている」(のぐちゆりさん)というところにも注目だ。
番組内では、実機を使ったプレーの様子も紹介。そこではライザが暮らす王都の様子や、前作を踏襲し進化している調合システムも紹介。前作を踏襲しつつ、よりパワーアップしたグラフィックが特徴的だった。
最大の違いはフィールドだ。今作ではマップに高低差があり、つたを使って壁を上ったり、ロープアクションでターザンのように谷を越えたりすることが可能になった。さらに、水面に飛び込んでそのまま泳いだり、水中にもぐったりするアクションも追加された。これまで以上にフィールド探索の楽しみが広がった。
また、前作のセーブデータがあると、ゲーム内でオールドルックコスチュームが使えることや、早期購入特典でゲーム内で使えるサマーファッションコスチュームがもらえることなど、ファンにとってうれしい情報もあった。
発売日は、Nintendo SwitchとPlayStaion 4版が20年12月3日、Steam版が21年1月となる予定。また最後には、PlayStaion 5版の『ライザのアトリエ2 ~失われた伝承と秘密の妖精~』も開発中であることを発表。その発売も20年12月3日だ。
全世界注目の『ゼルダ無双 厄災の黙示録』が発表
夜10時からは、TGS2020 ONLINEの最大の注目作であるNintendo Switch用『ゼルダ無双 厄災の黙示録』の最新情報を披露した。17年に発売され、全世界でヒットしたNintendo Switch用『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の世界観をそのままに、コーエーテクモの「無双」シリーズを合体させた夢のようなタイトルだ(関連記事「Switch版『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の魅力は何でもあり」)。発売日は20年11月20日に決定した。
最大のポイントは、グラフィックやサウンドが、本家『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』とまったく同じクオリティーであること。コーエーテクモは、すでに一度『ゼルダ無双』を開発しているが、そのときとはまるで別物だ。プロデューサーの早矢仕洋介氏は「前作はゼルダのキャラクターを登場させたお祭りタイトル。いわばスピンオフ作品。今回は任天堂のゼルダスタッフにしっかり監修を受けて作った」と胸を張る。
物語の舞台となるのは、本家ではムービーなどで紹介されるだけだった100年前の「大厄災」の時代。まだ記憶を失う前のリンクが「無双」ならでの爽快なアクションでガノンの軍勢をなぎ倒していく。シーカーストーンを使ってのキャラクターの固有アクションもある。リンクならば盾サーフィンで敵を倒したり、リモコンバクダンで敵を一気になぎ払ったり、アイスメーカーで敵を妨害したり、ピタロックで敵の動きを止めたりと、「ゼルダ」ならではの「無双」っぷりが味わえる。
4英傑やインパがプレイアブルキャラに!
番組内では世界初公開となる実機を使ってのプレーも公開した。開発プロデューサー・古澤正紀氏がリンクを操作して、100年前のハイラルを進んでいく様子だ。
すると、本家では老婆として登場したインパが若かりし日の姿で登場。実は彼女もプレイアブルキャラのひとりであり、シーカー族ならではの「分身」などの能力で敵を倒しまくれることが、今回明らかになった。
さらに世界初公開となるPVも紹介され、4英傑がプレイアブルキャラとして活躍するシーンも流れた。ディレクターの松下竜太氏は「4英傑はキャラが立っているので、戦い方もさまざま」と語り、それぞれが多様な固有アクションを持っていることが示唆された。
番組内での実機プレーでは、ボコプリンやモリブリンなどの、いわば雑魚ギャラたちが多く登場していたが、「例の敵とか、例の敵とか。そういうものが出ます。それらには正面から戦うのではなく、固有アクションを使って戦ってほしい」と松下氏。本家でユーザーを苦しめた強敵も登場することを匂わせていた。
番組最後には、出演者が一言ずつコメント。松下氏は「『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の体験は多くの方々の宝物になっている。そのような方々に楽しんでいただけると思う」と自信を見せた。古澤氏は「任天堂のゼルダチームの皆さんに、前作の100倍くらいしっかりと監修していただいた」として、クオリティーの高さに胸を張る。最後に早矢仕氏が「明日(27日)にも生放送があります」と言及。さらなる新情報が明かされることを予告して番組は終了した。期待は膨らむばかりである。
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