「東京ゲームショウ2020 オンライン」(TGS2020 ONLINE)2日目の2020年9月25日、カプコンは公式番組「CAPCOM スペシャルプログラム」を配信。21年3月と同年夏に発売予定のNintendo Switch向けタイトル『モンスターハンターライズ』『モンスターハンターストーリーズ2 〜破滅の翼〜』の最新情報を紹介した。

今作での拠点は「カムラの里」というたたら製鉄が盛んな和風の集落。一瀬氏によると、ハンター御用達の施設はもちろん、「その他の施設もいろいろ」あり、個性豊かなNPCも多数登場するそうだ
今作での拠点は「カムラの里」というたたら製鉄が盛んな和風の集落。一瀬氏によると、ハンター御用達の施設はもちろん、「その他の施設もいろいろ」あり、個性豊かなNPCも多数登場するそうだ

アクション性が向上した『モンスターハンターライズ』

 CAPCOM スペシャルプログラムに登場したのは『モンスターハンターライズ』のプロデューサーの辻本良三氏と、ディレクターの一瀬泰範氏だ。両氏はまず21年3月26日発売の同作の最新映像を公開し、プレゼンテーションを行った。

 『モンスターハンターライズ』については、9月17日に開催された「Nintendo Direct mini ソフトメーカーラインナップ 2020.9」で既にプロモーション映像が公開されている。辻本氏によれば、番組内で公開されたのは「一部更新された部分がある」もの。一部とはいはいえ、新バージョンの映像は目を引く新アクションが豊富に登場する内容となっていた。

 今作はNintendo Switchの手軽さという特徴を生かし、「いつでもどこでも誰とでも」をコンセプトに開発されているという。タイトルの「ライズ」は軽快なアクションを示すとともに、世界中で盛り上がってほしいという思いも込めてつけたそうだ。

 「軽快なアクション」の言葉通り、映像では高低差があるフィールドを縦横無尽に駆けるキャラクターの姿を映し出していた。なかでもそれを特徴付けているのが新要素「翔蟲(かけりむし)」だろう。

 これはプレイヤーが携帯している「蟲(むし)」で、険しい崖や道のない場所での移動を可能にする他、攻撃時に繰り出すことで、武器種ごとに違ったアクションを発動する。連続攻撃などと組み合わせることで、より多彩なアクションを繰り出せるようになるという。

『モンスターハンターライズ』のプロデューサー、辻本良三氏と、ディレクターの一瀬泰範氏。よく見ると一瀬氏のTシャツには今作のオトモアイルーとオトモガルクが!
『モンスターハンターライズ』のプロデューサー、辻本良三氏と、ディレクターの一瀬泰範氏。よく見ると一瀬氏のTシャツには今作のオトモアイルーとオトモガルクが!
いわゆる“ワイヤーアクション”を実現する「翔蟲(かけりむし)」。キラキラと光る蟲を投げて伸びた光の線が縮むときに身体を引き寄せ、それで立体的な動きが可能となる。フィールドの移動中だけでなく、戦闘中のアクションにも絡められる点がポイント
いわゆる“ワイヤーアクション”を実現する「翔蟲(かけりむし)」。キラキラと光る蟲を投げて伸びた光の線が縮むときに身体を引き寄せ、それで立体的な動きが可能となる。フィールドの移動中だけでなく、戦闘中のアクションにも絡められる点がポイント

「オトモガルク」と新モンスター

 プレーヤーと行動を共にしてくれる相棒には、「モンハン」シリーズではおなじみのオトモアイルーに続き、今作から「オトモガルク」が追加された。犬のような4本足のモンスターで、戦闘時にサポートしてくれたり、移動時に背中に乗ることで、スタミナ切れを心配することなく、高速の長距離移動を可能にしてくれたりするという。一瀬氏によれば、背中に乗っているときも回復薬など一部のアイテムは使用できるとのこと。

 しかも、シングルプレーでは2匹までのオトモを連れていける。アイルーとガルクの組み合わせは自由だそうで、ガルク×ガルク、ガルク×アイルー、アイルー×アイルーという3つのパターンが選べるという。なお、マルチプレー時に連れて行けるのは、オトモアイルーかオトモガルクのどちらか1匹だ。

 映像には新モンスターも登場した。まずは本作のメインモンスターである、「怨虎竜(おんこりゅう)マガイマガド」。牙竜種(がりゅうしゅ)に属するこのモンスターは鬼火をまとえ、前脚に鋭い刃のようなものが見えるほか、尾の先端も鋭くとがっているのが確認できる。

 他にも、縄張り意識が強く、目玉のように見えるひたいのトサカを広げて威嚇する「鳥竜種の傘鳥(さんちょう)アケノシルム」、イズチの親玉であり、群れを引き連れて縄張りを巡回する習性を持つ「鎌鼬竜(れんゆうりゅう)オサイズチ」、食べることに貪欲で動くものを見つけると砂利ごと飲み込み、身体が膨れあがる両生種の「河童蛙ヨツミワドウ」といった新モンスターが紹介された。

 辻本氏によれば、他の新モンスターやシリーズを通しておなじみのモンスターも出てくるそうだ。

 モンスターと並び、新作のたびに注目されるのがどんな武器種が登場するかだ。今回の映像には、ランス、ハンマー、ライトボウガン、太刀といった武器が登場していた。前述のように翔蟲と組み合わせることで、より多彩なアクションを繰り出せることが映像でも分かった。

オトモアイルーに加え、新たに登場した「オトモガルク」。背中に乗ることでスタミナを消費せずに高速で移動できるのはかなり便利そう。なによりかわいい!
オトモアイルーに加え、新たに登場した「オトモガルク」。背中に乗ることでスタミナを消費せずに高速で移動できるのはかなり便利そう。なによりかわいい!
映像の中ではとあるキャラクターが百鬼夜行ならぬ「百竜夜行」という言葉をつぶやくシーンがある。実はこれがストーリー上の重要なポイントであり、「新しいゲーム体験を目指して鋭意製作中」(一瀬氏)であるという
映像の中ではとあるキャラクターが百鬼夜行ならぬ「百竜夜行」という言葉をつぶやくシーンがある。実はこれがストーリー上の重要なポイントであり、「新しいゲーム体験を目指して鋭意製作中」(一瀬氏)であるという
本作のメインモンスターである怨虎竜(おんこりゅう)マガイマガド。ほかにもさまざまな新モンスターが登場する
本作のメインモンスターである怨虎竜(おんこりゅう)マガイマガド。ほかにもさまざまな新モンスターが登場する

もう1本の「モンハン」新作はRPG

 続いて紹介されたのが、21年夏に発売予定の『モンスターハンターストーリーズ2 〜破滅の翼〜』。紹介したのは『モンスターハンターライズ』に引き続き、辻本プロデューサーだ。

 タイトルに「モンスターハンター」と入っているが、本作でのプレーヤーはハンターではない。モンスターと絆を結び、育て、共存する「モンスターライダー」となる。ライダーは身に付けた「絆石(きずないし)」というアイテムを通じてモンスターと絆を結ぶ。絆を結んだモンスターは「オトモン」と呼ばれ、ライダーは文字通り乗ることができる。絆を結ぶことで秘められた能力が目覚めることもあるという。

 本作の舞台となるのは、すべてのリオレウスがどこかへと去ってしまった世界。リオレウスと絆を結び、その異変にいち早く気づいていたのが、伝説のモンスターライダーと呼ばれるレドであり、主人公はこのレドの孫、駆け出しのライダーという設定だ。

主人公はその姿をエディットすることができる。この画像はそのバリエーション例。武器は前作と同じ大剣、ハンマー、片手剣、狩猟笛の4種のほか、新たに『モンスターハンター』シリーズから2種類が登場する予定だという
主人公はその姿をエディットすることができる。この画像はそのバリエーション例。武器は前作と同じ大剣、ハンマー、片手剣、狩猟笛の4種のほか、新たに『モンスターハンター』シリーズから2種類が登場する予定だという
伝説のモンスターライダー、レド。左手の甲で光っているのがモンスターとの絆を紡ぐ「絆石」だ。主人公はレドの絆石とともに「レウス」の卵を受け継ぐことになる
伝説のモンスターライダー、レド。左手の甲で光っているのがモンスターとの絆を紡ぐ「絆石」だ。主人公はレドの絆石とともに「レウス」の卵を受け継ぐことになる

 物語のキーとなるのが、長命な種族、竜人の少女、エナだ。リオレウスから卵を託された彼女は主人公と運命的な出会いを果たし、世界からリオレウスが消えた理由とタイトルにある“破滅の翼”を巡る壮大な冒険の旅に出る。

 エナはなぜ卵を託されていたのか……。その理由こそが「本作における物語の謎をひもとくカギになる」そうだ。

 「『モンスターハンター』のファンはもちろん、“RPGというジャンルが好き”という人にも楽しんでいただけるように頑張って製作中です」と辻本氏。本作には『モンスターハンターライズ』との相互的な連動要素も用意しているそうで、合わせてプレーすれば楽しみが広がりそうだ。

主人公を冒険に誘う存在、竜人のエナ。ほかにも多くのキャラクターが登場し、物語のスケールはかなり大きそうだ。ちなみにエナは幼く見えるが長命な種族であるため、50年が経過したくらいでは見た目がほとんど変わらないとのこと
主人公を冒険に誘う存在、竜人のエナ。ほかにも多くのキャラクターが登場し、物語のスケールはかなり大きそうだ。ちなみにエナは幼く見えるが長命な種族であるため、50年が経過したくらいでは見た目がほとんど変わらないとのこと

 なお、「CAPCOM スペシャルプログラム」では、カプコンのもう1つの人気シリーズ「バイオハザード」の新作、『バイオハザード ヴィレッジ』 も披露した(関連記事:「「バイオハザード」最新作は前作の主人公が直面する新たな恐怖【TGS2020】」)。

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