「東京ゲームショウ2020オンライン」(TGS2020 ONLINE)の「e-Sports X」枠にて、『ストリートファイターV チャンピオンエディション』の団体戦「ストリートファイターリーグ Pro-JP 2020」第1節 開幕戦が2020年9月25日に行われた。ウメハラ、ときど、ネモ、ふ~どといった有名選手が登場した。

 東京ゲームショウ2020オンラインのeスポーツイベント枠であるe-Sports Xの最初のイベントとして配信されたのが、ストリートファイターリーグ Pro-JP 2020の第1節 開幕戦だ。ストリートファイターリーグは、プロ選手による団体戦で、6チーム総当たりのリーグ戦を全10節で行う。上位3チームはグランドファイナルへ進出し、そこで優勝、準優勝したチームは北米で開催されるワールドチャンピオンシップで、ストリートファイターリーグ:PRO-US 2020の上位2チームと世界一を競い合う。

 ストリートファイターリーグに参加するチームは、「ウメハラゴールド」「トキドフレイム」「ネモオーロラ」「マゴスカーレット」「フードガイア」「モモチスプラッシュ」の6チーム。各チーム4人で構成され、その中の3人を選んで対戦、星取戦で勝敗を決する。

 ストリートファイターリーグは全10節を5節ずつ前期、後期に分かれており、期ごとにすべての選手が出場しなくてはならない。星取戦のポイントは先鋒(せんぽう)、中堅戦は1ポイントに対して、大将戦は2ポイントで、大将戦の重要度が高いシステムになっている。

 前シーズンから引き継いだルールとして、キャラクターBANルールも適用される。これは、お互いに相手チームに使わせたくないキャラクターを1体選び、使用禁止にするというもの。また、今回は前・後期で1回ずつ同じチームと対戦することになるが、同じキャラクターを使用禁止にできないルールも追加された。つまり、もっとも使わせたくないキャラクターを禁止する時に、前期で禁止するほうが良いか、後期で禁止にする方が良いかの判断が重要となる。これまでマルチキャラクター使いではない特定のキャラクターに特化していたプレーヤーは、BANの対象になりやすく、活躍することが難しかったが、今回の新ルールによって、得意キャラクターによって参戦しやすくなった。

相手チームの使用キャラクターを限定できるBANルール。前・後半の同一カードで同じキャラクターのBANができなくなった
相手チームの使用キャラクターを限定できるBANルール。前・後半の同一カードで同じキャラクターのBANができなくなった

BANするキャラが勝負の鍵

 第1節の試合は、ディフェンディングチャンピオンのマゴスカーレットとフードガイアの対戦から始まった。

 マゴスカーレットはマゴ選手、もけ選手、水派選手が出陣し、MOV選手が控えにまわる布陣。かたやフードガイアは、ふ〜ど選手、どぐら選手、ぷげら選手が出陣し、Shuuto選手が控えとなった。

 BANはマゴスカーレットが水派選手のメインキャラであるコーリンを、フードガイアはぷげら選手のメインキャラ、ふ〜ど選手のサブキャラであるポイズンを指定した。

 先鋒戦の水派選手対ふ〜ど選手はふ〜ど選手が勝利。どちらも得意なキャラをBANされた対戦となったが、ふ〜ど選手のミカの練度が上回った。中堅戦のもけ選手対ぷげら選手はもけ選手が勝利した。どちらもメインキャラをBANされた選手が敗北。大将戦のマゴ選手対どぐら選手はどぐら選手が勝利し、チーム成績はフードガイア3ポイント、マゴスカーレット1ポイントとなった。

今年好調のもけ選手がぷげら選手を倒し、1対1のイーブンに
今年好調のもけ選手がぷげら選手を倒し、1対1のイーブンに
大将戦を制したどぐら選手
大将戦を制したどぐら選手

 第2戦はネモオーロラとモモチスプラッシュの対戦。ネモオーロラは、ネモ選手、ガチくん選手、キチパ選手が出陣し、SAKO選手が控えに。モモチスプラッシュは、ももち選手、藤村選手、ジョニィ選手が出陣し、ハイタニ選手が控えにまわった。

 BANに指定されたのは、ネモオーロラ側がキチパ選手のメインキャラであるザンギエフ、モモチスプラッシュは藤村選手のメインキャラである春麗となった。ネモオーロラは、ガチくん選手とキチパ選手がBAN対象になりがちだが、今回はキチパ選手が選ばれた。そうなると、後期のこのカードではガチくん選手のラシードがBAN対象になると予想できるが、ネモオーロラはガチくん選手の替わりにSAKO選手を入れる可能性もある。その場合は、BANの指定が難しくなる。このあたりはネモオーロラの布陣の妙と言えるだろう。

 先鋒戦のキチパ選手対ジョニィ選手はキチパ選手の勝利。メインキャラを禁止されながらもサブキャラのアビゲイルでGを退けた。中堅戦のガチくん選手対藤村選手はガチくん選手が勝利。大将戦のネモ選手とももち選手はネモ選手が勝利を収めた。チーム成績はネモオーロラが3連勝で4ポイントを獲得し、スタートダッシュに成功した。

メインキャラのザンギエフをBANされたキチパ選手だが若手ジョニィ選手を撃破
メインキャラのザンギエフをBANされたキチパ選手だが若手ジョニィ選手を撃破
リーダー対決となったネモ選手対ももち選手の大将戦
リーダー対決となったネモ選手対ももち選手の大将戦

 第3戦はウメハラゴールドとトキドフレイムの対戦。ウメハラゴールドは、ウメハラ選手、まちゃぼー選手、コーリン選手が出陣し、ナウマン選手が控えという布陣。トキドフレイムは、ときど選手、板橋ザンギエフ選手、りゅうせい選手が出陣し、ストーム久保選手が控えになった。

 BAN対象は、ウメハラゴールドがウメハラ選手のメインキャラであるガイル、トキドフレイムはときど選手のメインキャラである豪鬼が選ばれた。どちらもリーダーのメインキャラを潰してきた。

 先鋒戦のウメハラ選手対ときど選手はときど選手が勝利。BANされたプレーヤーを先鋒戦に出すという定石通りの闘いだ。中堅戦のまちゃぼー選手対板橋ザンギエフ選手はまちゃぼー選手の勝利。前シーズンからBANされてもされなくても高い勝率を誇っていたまちゃぼー選手が今シーズンも幸先良く勝利を飾った。大将戦のカワノ選手対りゅうせい選手はりゅうせい選手が勝利。これだけのタレントぞろいのチームにおいて、どちらも若手を大将戦に選んだが、いずれの選手も期待に応える試合を展開した。

ともにリーダーのメインキャラをBANした第3戦
ともにリーダーのメインキャラをBANした第3戦
大将戦は若手対決。どちらもチームからの信頼があってこその指名だ
大将戦は若手対決。どちらもチームからの信頼があってこその指名だ

 3戦を終え、ストリートファイターリーグ Pro-JP 2020 第1節が終了した。次節は20年10月2日夜9時に配信開始。同リーグは対戦格闘ゲームの大会としては珍しい団体戦であり、出場選手は実力者ぞろい。チームごとに実況をするアール氏と大和氏のダブル実況は初の試みで、これも見どころだ。第1節を見逃した人はアーカイブスを見た上で、第2節のライブ配信を楽しむことをお勧めする。

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