セガグループは、東京ゲームショウ 2020 オンライン(TGS2020 ONLINE)の公式番組にて、「バーチャファイター」のeスポーツプロジェクトを始動すると明かした。セガ設立60周年を迎えた本年。根強いファンを持つ格闘ゲームの代表作を競技としてもり立てるほか、さまざまな企画を推進する。

セガグループ社長の里見治紀氏。発売当時のインパクトを振り返りながら、セガの歴代ゲーム機をVTRで紹介した
セガグループ社長の里見治紀氏。発売当時のインパクトを振り返りながら、セガの歴代ゲーム機をVTRで紹介した

 セガ・アトラスは2020年9月25日午後8時より、東京ゲームショウの公式番組で「SEGA Fan Meet-Up 2020 ~すべてのセガファンに感謝をこめて~」を配信した。同社グループではTGS2020会期の3日間にわたって独自の番組「セガアトラスTV」を生配信する予定で、本番組はそのオープニング番組に位置づけられる。

 YouTubeのゲームショウ公式チャンネルでは、番組開始前から4000人以上が待機。アーカイブが視聴できるとあっても、新作情報が公開されるのではと生配信に期待を寄せるユーザーが多数集まった。

「バーチャファイター」再始動に驚きの声

 番組にはセガグループ社長の里見治紀氏が登場した。冒頭では里見氏がセガの歴代ゲーム機を紹介するVTRが流れ、同社の歴史を振り返った。こうした演出からも番組内で新情報の発表はなく、あくまで出展内容の紹介にとどまるのかと思われたが、予想に反してセガ設立60周年を記念したイベントや企画の数々が発表された。

 なかでも視聴者を驚かせたのが、同社を代表する格闘ゲーム「バーチャファイター」をeスポーツタイトルとして再始動する「バーチャファイター×esportsプロジェクト」だ。「バーチャファイター」は1993年に世界初の3D格闘ゲームとして登場。最新作『バーチャファイター5 ファイナルショーダウン』は登場から10年たった現在も根強いファンがいる。里見氏は「まずは国内で『バーチャファイター×esportsプロジェクト』を始動する」と語り、詳細は伏せられたが、ティザームービーが流れると「バーチャ新作か」「10年待ってた!」などコメント欄は多いに盛り上がった。

「バーチャファイター」をeスポーツタイトルとして再始動する「バーチャファイター×esportsプロジェクト」が発表された(写真提供/セガグループ)
「バーチャファイター」をeスポーツタイトルとして再始動する「バーチャファイター×esportsプロジェクト」が発表された(写真提供/セガグループ)

 ほかにもセガ設立60周年の関連イベントを相次いで実施する。「サクラ大戦」や「ペルソナ」など、セガ・アトラスを代表するシリーズの楽曲をバンド編成で演奏する無観客ライブ「SEGA 60th ANNIVERSARY LIVE」の開催が決定。配信日時は2020年12月19日19時から。番組配信と同時にチケットが発売された。21年1月にはセガファンに向けた企画として、セガに関する幅広い知識を問う「セガい共通テスト」をオンラインで実施する。参加者は自分の「セガ偏差値」が分かるほか、成績優秀者の中から抽選で特別なプレゼントが贈呈されるという。

「セガい共通テスト」は日本語・英語の2カ国語で実施される。世界のセガファンも受験可能だ
「セガい共通テスト」は日本語・英語の2カ国語で実施される。世界のセガファンも受験可能だ

60周年記念特番を計280分配信

 セガ設立60周年や、オリンピック公式ゲーム『マリオ&ソニック AT 東京2020オリンピック』のプロモーションなど、2020年はセガグループが一層活気づく一年になるはずだった。新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、オフラインでの大規模なイベントを自粛せざるを得ない状況が続くが、同社はオンラインを活用してSEGAブランドの周知を引き続き強化していく姿勢だ。

 「セガアトラスTV」の番組ラインアップからもその力の入れようが見て取れる。同社ではセガ60周年記念特番だけで6本、計280分の枠を用意している。「開運!セガでも鑑定団」や「セガにハマってきいてみた」などテレビ番組をもじったタイトルになっており、クイズ、ゲストを交えてのトーク、音楽ライブなど、番組形式も多岐にわたる。特定のタイトルのファンに限らず、幅広いユーザーに向けてセガ60周年をアピールしていこうという熱量が感じられる番組編成だ。

『ぷよぷよテトリス2』。前作で収録していた定番ルールに加えて、新キャラクターや新ストーリーなど多数の新要素を収録している(写真提供/セガグループ)
『ぷよぷよテトリス2』。前作で収録していた定番ルールに加えて、新キャラクターや新ストーリーなど多数の新要素を収録している(写真提供/セガグループ)

 国内外の開発スタジオのM&A(合併・買収)も推進し、「世界で創り、世界へ届ける」をうたうセガグループ。同グループ流通を担うパートナーから発売されるタイトルを含めると、TGS2020の出展タイトルは30以上になる。

『ファンタシースターオンライン2 ニュージェネシス』では、世界観やゲームシステム、グラフィックエンジンなどを一新するという。サービス開始は2021年を予定(写真提供/セガグループ)
『ファンタシースターオンライン2 ニュージェネシス』では、世界観やゲームシステム、グラフィックエンジンなどを一新するという。サービス開始は2021年を予定(写真提供/セガグループ)

 番組の中盤では、そんな数ある出展タイトルの中からメインとなる4作品が紹介された。2大アクションパズルゲームがコラボした『ぷよぷよテトリス2』、人気オンラインRPGの大規模アップデート版『ファンタシースターオンライン2 ニュージェネシス』、事前登録者数が90万人を突破したスマートフォン向けゲーム『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』、そしてシリーズ屈指の名作の復刻版『真・女神転生III NOCTURNE HD REMASTER』だ。これらのタイトルについては「セガアトラスTV」内に紹介番組が設けられており、新情報やプレー画面などを公開していく。

基本プレー無料の『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』。2020年9月30日リリース予定(写真提供/セガグループ)
基本プレー無料の『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』。2020年9月30日リリース予定(写真提供/セガグループ)
アトラスから発売される『真・女神転生III NOCTURNE HD REMASTER』(写真提供/セガグループ)
アトラスから発売される『真・女神転生III NOCTURNE HD REMASTER』(写真提供/セガグループ)

 加えて、今回新たにスウェーデンのゲーム開発会社パラドックスインタラクティブとパートナーシップを結んだことも発表された。第1弾タイトルとして、『エンパイア・オブ・シン』の日本語版を21年春に発売するという。

1920年代のアメリカ・シカゴを舞台に、暗黒街の支配を目指すクライムストラテジーゲーム『エンパイア・オブ・シン』
1920年代のアメリカ・シカゴを舞台に、暗黒街の支配を目指すクライムストラテジーゲーム『エンパイア・オブ・シン』
関連リンク
この記事をいいね!する

【好評発売中】
『思い込む力 やっと「好きなこと」を仕事にできた』

 “システムエンジニアとして会社に勤めながら、格闘ゲーム界の頂点で世界を舞台に戦ってきたプロゲーマー・ネモ。ゲーム仲間が次々と"専業"プロゲーマーになる一方、彼はあえて"兼業"の道を選びました。

 “兼業プロゲーマー"としても知られた彼の道のりは、プロゲーマーとして輝かしい戦績を積み重ねると同時に、自分なりの働き方を模索し続けた日々でもあります。ゲームやeスポーツファンはもちろんのこと、「やりたい仕事」「向いている仕事」とは何か、好きなことを仕事に生かすにはどうすればいいかに悩む、ビジネスパーソンの皆さんにもお読いただきたい1冊です。

アマゾンで購入する