日本マイクロソフトは東京ゲームショウ2020オンライン(TGS2020 ONLINE)の公式番組の中で、クラウドゲームサービスの日本での提供開始時期、次世代ゲーム機「Xbox Series X」「Xbox Series S」の新作タイトルなどを発表した。
日本マイクロソフトは2020年9月24日午後9時、東京ゲームショウ2020の公式番組「Xbox Tokyo Game Show Showcase 2020」を配信した。米マイクロソフトのXbox事業責任者で上級副社長のフィル・スペンサー氏は「日本は世界で最もXbox Live(マイクロソフトのオンラインサービス)が急成長している地域で、月間アクティブユーザー数はこの夏に対前年比で82%増加した」と日本におけるXboxユーザーの広がりを評価。欧米ですでに開始しているクラウドゲームサービス「Project xCloud」を、日本で21年上半期に提供を開始すると発表した。
クラウドゲームは、クラウドサーバー上でゲームを動かし、プレーヤーは手元の端末にスリーミングで配信されるゲーム画面を見ながら遊ぶサービスのこと。Project xCloudは、ゲームのサブスクリプションサービス「Xbox Game Pass Ultimate」と統合され、そのメンバーなら追加費用なしで利用可能。Android端末で100タイトル以上のゲームをプレーできるとしている。詳細については近日発表予定となっている。
マイクロソフトは、次世代ゲーム機「Xbox Series X」と「Xbox Series S」を11月10日に発売予定。9月24日にはBDドライブを搭載しない下位モデル「Xbox Series S」の販売価格が3万2980円から2万9980円(価格はいずれも税別)に改定された。Project xCloudはこれら次世代機の付加価値として欠かせないサービスとなる。
次世代機向けタイトルでは、バンダイナムコエンターテインメント『スカーレットネクサス(SCARLET NEXUS)』、スクウェア・エニックス『バランワンダーワールド』、カプコン『バイオハザード ヴィレッジ(BIOHAZARD VILLAGE)』『プラグマタ(PRAGMATA)』、セガ『ぷよぷよテトリス 2』、グランゼーラ『アールタイプ ファイナル 2(R-TYPE FINAL 2)』などが紹介され、新たにSNKの『サムライスピリッツ』とデスクワークスの『RPGタイム!〜ライトの伝説〜』の発売が明らかにされた。
日本市場への本気度を感じる内容
このほかフライトシミュレータ『Microsoft Flight Simulator』のダウンロードコンテンツによる大型アップデート第1弾が、日本をモチーフにした内容になることが発表された。東京、富士山、姫路城、厳島神社といった日本の風景の中を飛行する映像が公開された。9月29日配信予定で、価格は無料となっている。
オープンワールドゲーム『マインクラフト』では、日本の妖怪や祭りをモチーフにしたモデルが公開された。現在β版が公開されている『Minecraft with RTX』のリアルタイムレイトレーシングによる光の反射や発光などの表現を生かしたもので、12の無料モデルがダウンロードできる。
日本発のゲームや日本をモチーフにしたアップデート、コンテンツを紹介するなど、日本市場に力を入れていることをアピールする内容となった。
- 東京ゲームショウ2020特設サイト
- 東京ゲームショウ2020公式サイト
(クリックすると「東京ゲームショウ2020」のホームページを表示します)