前回、米アマゾン・ドット・コム傘下のTwitchが国内でも視聴時間を伸ばしていること、VTuberの配信を除くと既にYouTube Liveに接近していることを説明した。今回はこれを掘り下げ、YouTubeとTwitchそれぞれで人気あるコンテンツを分析する。

(写真/Shutterstock)
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 ライブ配信の分野では、「YouTubeではこのゲームタイトルがはやっているからこれを実況するといいのではないか」「Twitchではこのゲームは受けない」など、ライブ配信プラットフォームごとにコンテンツのはやりがあるような論調が見られます。ゲームを通じてマーケティングやプロモーションをしたいと思っているマーケターにも、プラットフォームごとの人気を気にしている人がいるかもしれません。

 これは本当なのか? データを基に、サービスごとによく視聴されているコンテンツを見てみましょう。下のグラフは、国内のYouTubeとTwitchの配信時間をゲームタイトルごとに集計し、そのトップ10を示したものです。

 トップ10には、両プラットフォームで共通するタイトルもあれば、一方にしかないタイトルもあります。

タイトル別に見た、YouTubeの月間視聴時間(2021年7月の集計、出所/配信技術研究所)
タイトル別に見た、YouTubeの月間視聴時間(2021年7月の集計、出所/配信技術研究所)
タイトル別に見た、Twitchの月間視聴時間(2021年7月の集計、出所/配信技術研究所)
タイトル別に見た、Twitchの月間視聴時間(2021年7月の集計、出所/配信技術研究所)

 共通するタイトルは、『Apex Legends』(米エレクトロニック・アーツ)、『Minecraft』(スウェーデンMOJANG STUDIOS)、『ポケモンユナイト』(ポケモン)、『eBASEBALLパワフルプロ野球2020』(コナミデジタルエンタテインメント)、『Escape from Tarkov』(ロシアBattlestate Games)、『Dead by Daylight』(カナダBehaviour Digital)です。

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