近年、若い世代を中心に人気の高まりを見せるeスポーツとゲーム実況。「同じゲーム」とひとくくりにすると、落とし穴にはまりかねない。人気のタイトルも、熱心に見ている層も異なるからだ。ライブ配信の視聴時間を独自に集計している配信技術研究所(配信技研)のデータから分析する。

「Esports Tiers in Japan 2020」(出所/配信技研)
「Esports Tiers in Japan 2020」(出所/配信技研)

 近年は、さまざまなゲームタイトルで、eスポーツの大会が開催されています。配信技研では、2020年に国内で大会が開催されたゲームタイトルについて、大会のライブ配信の合計視聴時間を調査。長かった順に並べたリスト「Esports Tiers in Japan 2020」(以下、Tiers、上の表)を発表しました。

 調査対象になったタイトルは全部で60以上あり、平均すると毎週末、1つ以上のゲームタイトルで何かしらの大会があったことになります。そのうち視聴時間が長かった上位16タイトルがこのリストに入っています。その意味では、eスポーツ人気の上澄みをすくったものといえます。ただし、20年は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため中止となった大会も多く、例年と比べると少し特殊な状況です。また、ゲーム会社が「eスポーツ」と呼んでいない大会であっても、配信技研の基準でカウントしていることも申し添えておきます。

 さて、Tier1と名付けた最も視聴時間が長い層には、『リーグ・オブ・レジェンド』『Shadowverse』『VALORANT』『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』(スマブラ)、『Identity V 第5人格』『PlayerUnknown's Battlegrounds』(PUBG) 、『レインボーシックス シージ』といったタイトルが入りました。年間で大会の視聴時間が1億分以上あります。

 国内は海外と比較しても、PCゲーム、モバイル向けタイトル、日本タイトル、海外タイトルが満遍なく並ぶ、独特かつバランスの良いラインアップとなっています。

eスポーツとライブ配信、人気作は違う

 さて、ここまでは国内の大会のライブ配信視聴時間を集計したのです。では大会に限らず、ゲーム実況などを含むタイトルごとのライブ配信全体の視聴時間を見てみたら、どのようなタイトルが並ぶのでしょう。下の表が、20年12月の国内におけるタイトルごとのライブ配信視聴時間を長い順に並べたリストです。

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