日本で利用できるマーケティングテクノロジーのソリューションが1000を超えている。こうした中、攻めと守りという観点でどのような分野やソリューションがあるのか。マーケテックのソリューションを集計しているアンダーワークス(東京・港)が解説する。

(出所/Shutterstock)
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 前回まで、日本で使えるマーケティングテクノロジーのソリューションについて、カオスマップを紹介し、それらが求められるようになった背景を説明した。今回はその中でも「攻め」と「守り」のうち、主な攻めのツールについて紹介していきたい。

顧客体験を向上させる攻めのツール

 マーケティングツールを活用していく上で重要なことは、顧客体験を向上させるために顧客を知り、顧客にとって心地よいコミュニケーションをいかにして実現するかである。そのためには顧客と接するフロントエンドとしてコミュニケーションのチャネルとコンテンツ、それらを最適化するためのバックエンドとしてデータ管理と分析を行うためのツールが重要であり、カオスマップを見てもそれらのツールを中心に増えている。

 以前から行われているメールでのコミュニケーションはもちろん、ソーシャルメディアでのコミュニケーションが広がる中で、顧客の状態や嗜好に合ったチャネルとコンテンツでコミュニケーションを行うためのMA(マーケティングオートメーション)は重要である。

 もともとは単純なメール配信ツールだったものが機能としてMAの要素が含まれるものが出てきている。単体ではデータ管理できないものでも、顧客データを集約したプラットフォームであるCDP(Customer Data Platform)と連携するケースも多くなってきている。

 チャネルとしてメールだけではなく、Webサイト上のコンテンツの出し分けやSMS(ショート・メッセージ・サービス)、ソーシャルメディア、広告などと連携できるMAも増えてきており、適切なチャネルで適切なコミュニケーションを行う上ではMAの導入は検討すべきだろう。

 CDPのようなツールがさまざまなツールと連携できることもあり、CDPでデータを一元管理することでコミュニケーション管理としては単純な発射台としてのメールやSMS、LINEなどの配信に特化したものも多く出てきている。

顧客を知るためのデータ管理と分析

 顧客を知るためには顧客のことを理解する「データ管理」の部分が重要である。そのデータを基にコミュニケーションにつなげるという点ではCDPのように顧客データを一元管理し、さまざまなテクノロジーにつなげるためのツールが必要となる。

 それだけでなく顧客を知るためにはデータを分析することも必要になるため「データ分析/可視化」の領域としてさまざまなデータを分かりやすくまとめてダッシュボード化するBI(ビジネスインテリジェンス)のツールや、データを基に予測をするための機械学習のツールは重要である。

 また、自社のデータだけではなく、ソーシャルメディアでのコミュニケーションの広がりに伴い、ソーシャルリスニングやインフルエンサーを特定・管理するようなツールも増えている。

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日経クロストレンド編集部、日経BPシリコンバレー支局、20人以上の専門家が執筆。600ページ以上に、国内100社、海外50社、1234のマーケテックソリューション一覧、打ち手を見つけられるマーケティングDXマップなどを掲載。
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