昭和日本の音楽シーンを彩ったシティポップがアップテンポなダンスチューンとして再構築され、世界中でクラブやSNSで若者を踊らせている。そのブームの最重要人物の一人が、音源のリリースに加えて、日本や米国を中心にライブ活動も行う韓国人プロデューサー兼DJのNight Tempoだ。

※日経トレンディ2021年6月号の記事を再構成

Night Tempo
プロデューサー兼DJ
1980年代のシティポップや昭和歌謡などを再構築し、「Future Funk」というジャンルを生んだ韓国人プロデューサー兼DJ。米国と日本を中心に活動。竹内まりやの「Plastic Love」をリエディットして欧米で和モノ・シティポップブームをネット中心に巻き起こした

<関連記事:42年前の昭和ソングが「世界で最も旬な曲」に 謎ヒットの舞台裏

 Night Tempoの功績は、昭和のシティポップや歌謡曲、日本のアニメのセリフなどを曲に取り入れて、新曲を作り上げる「Future Funk」というジャンルを生んだことにある。さらにNight Tempoは2019年から、昭和の曲を再構築するプロジェクト「昭和グルーヴ」シリーズを始動。女性アイドルデュオ・Winkを皮切りに、工藤静香や斉藤由貴など様々なアーティストの曲を、Night Tempo Showa Groove Mixとして発表してきた。

 韓国で生まれ育ちながらシティポップに興味を持ったきっかけから、今クラブシーンで支持されるダンサブルにアレンジされたシティポップの未来まで。韓国に住むNight Tempoにオンラインで取材すると、流ちょうな日本語で答えてくれた。

――日本のシティポップに興味を持つようになったきっかけは?

 父が海外からの仕入れなどの仕事をしていて、小学5年生くらいの頃、父のお土産に中山美穂さんの「CATCH ME」のCDがあったのがきっかけです。今考えると1980年代に流行したイタロ・ディスコのようなダンサブルな洋楽らしさに加え、漠然としますが、アジア人に刺さる部分もあるのが好きになった理由ではないかと思います。それからWinkさんの曲など、少しずつ日本の曲を聴くようになりました。

 80年代の日本のカルチャーは音楽だけでなく、ファンシーなデザインも好きです。例えば、色々なアニメのデザインが描かれたコップを集めていて、コレクションは40個くらいあります。中でも少女漫画系が好きで、『秘密のアッコちゃん』や、『とんがり帽子のメモル』などがお気に入りです。

シングル「松原みき ー Night Tempo presents ザ・昭和グルーヴ」(21年2月12日配信リリース)
シングル「松原みき ー Night Tempo presents ザ・昭和グルーヴ」(21年2月12日配信リリース)

――日本の音楽についての知識はどう深めていったのでしょうか。

 好きな曲やアーティストの関係者を調べていきました。中山美穂さんの「CATCH ME」で作詞・作曲・編曲を務める角松敏生さんは今も好きなアーティストの一人で、曲を挙げるなら「AFTER 5 CLASH」や「Step Into The Light」が好きです。

このコンテンツ・機能は会員限定です。

有料会員になると全記事をお読みいただけるのはもちろん
  • ①2000以上の先進事例を探せるデータベース
  • ②未来の出来事を把握し消費を予測「未来消費カレンダー」
  • ③日経トレンディ、日経デザイン最新号もデジタルで読める
  • ④スキルアップに役立つ最新動画セミナー
ほか、使えるサービスが盛りだくさんです。<有料会員の詳細はこちら>
この記事をいいね!する

日経トレンディ8月号

【最新号のご案内】日経トレンディ 2021年8月号
【巻頭特集】早稲田・慶應 大学ブランド研究
【第2特集】これから上がる日本株36
【ヒット商品連載】ソリオ、キューブ形冷凍魚 他
【新連載】大人はどうして働くの? 吉岡秀人氏
発行・発売日:2021年7月4日
特別定価:700円(紙版、税込み)
Amazonで購入する