東京五輪開会式で君が代を歌ったMISIAのカラフルな衣装を手掛けた「トモ コイズミ」のデザイナー小泉智貴氏。「舞台装置みたいな巨大なドレスに憧れていたが、日本では需要がないと捉えていた。方向性を変えるのではなく、市場を探すことで自分の“やりたい”を生かそうとしてきた」という。
本連載では常識にとらわれないアプローチで存在感を発揮しているアパレル業界の“革命者”たちの熱量の原点を探り、それをどのようにしてビジネスにつなげていったかを掘り下げていく。今回はファッションブランド「トモ コイズミ」のデザイナー、小泉智貴氏。
幾重にも連なったフリルの群れ、カラフルな色が生み出すゴージャスな世界観。小泉智貴さんがデザインするトモ コイズミは、強い独自性を放っている。日常着として大量に販売するものではなく、基本的には一点ものを中心に展開している“オーダーメイド=オートクチュールブランド”だ。
小泉さんは大学生時代にトモ コイズミを立ち上げ、早くから才能を認められてきた。ロンドンを拠点に活躍しているスタイリスト、ケイティ・グランドの支援を得て、ニューヨークコレクションにデビューして高い評価を受け、ケイティ・ペリーやオークワフィナなどセレブリティたちからもオーダーが入った。
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