ファッション最高峰のひのき舞台であるパリコレがデジタルに場を移し、リアルでは体験できない新たな形のショーが生まれている。また、ラグジュアリーブランドがアバターファッションに続々参入。ECだけではない、ファッション×デジタルの新たな可能性を探る。

 富士山を望む大自然の中に、カラフルなテントが並ぶ。その一つひとつが服であり、それらを身に着けたモデルが緑の中を闊歩(かっぽ)する――。2020年9月29日、ファッションデザイナーの森永邦彦率いるブランド「アンリアレイジ」が21年春夏パリコレクションで発表したものだ。ショーの映像はパリコレの専用プラットフォームのほか、ブランド公式サイトのトップページや公式インスタグラムでも配信された。

 ファッション最高峰のひのき舞台であるパリコレが、コロナ禍によってデジタルへ舵(かじ)を切った。ジャーナリストやバイヤーといったごく限られた人たちだけに披露されていたパリコレがデジタルで表現されることで、ガラリと違う場に変質したのである。

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