
- 全13回
人気文具に学ぶ「ヒットのつくり方」
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- 第1回
- 2020.09.28
三菱鉛筆「エモット」は情緒的価値でヒット 生産能力2倍に増強 成熟した市場の中でいかに売れる商品を開発するか。ジャンルを問わず企業が直面するこの課題に対するヒントを、文具市場に見いだそうという特集の第1回は、三菱鉛筆の「EMOTT(エモット)」。ユーザーが求める「世界観」、情緒的価値を重視して発売前から注目を集めたエモットの開発の裏側に迫る。 -
- 第2回
- 2020.09.28
数原滋彦社長のデザイン戦略 なぜ三菱鉛筆の文具は売れるのか 三菱鉛筆は、全40色展開の水性サインペン「EMOTT(エモット)」や、超極細の油性ボールペン「JETSTREAM EDGE(ジェットストリーム エッジ)」の売れ行きが好調だ。いずれも機能性だけでなく、デザイン性を高めたシリーズでユーザーの支持を集めている。デザインに注力した背景や狙いについて、三菱鉛筆の数原滋彦社長に聞いた。 -
- 第3回
- 2020.09.30
キングジムの電子付箋 販売計画の2倍速で売れた理由 特集3回目で取り上げる製品は、キングジムの電子付箋「ブギーボード BB-12」だ。付属のペンなどで液晶画面に文字を書く電子文具だが、データ変換や外部出力の機能はない。それでも2019年2月に発売すると年間販売予定数を約半年で達成し、一時的に在庫切れを起こした。人気の理由は付箋に徹して使い勝手を高め、余計な機能を付けなかったからだ。 -
- 第4回
- 2020.09.30
テレワークで売り上げ2.5倍、オフィス用品を収納できるグッズ 特集4回目はナカバヤシの「ori-pact(オリパクト)」を取り上げる。新型コロナウイルス感染症の拡大に伴うテレワーク需要により、2019年10月~20年2月と20年3~7月を比較すると売り上げが約2.5倍に増加した。机の上に置いてオフィス用品を収納でき、終われば折り畳んでかばんに入れて持ち運べる点が好調の理由だ。 -
- 第5回
- 2020.10.02
コクヨIoT文具「しゅくだいやる気ペン」が高額でも売れる理由 小学校の低中学年を狙ったコクヨのIoT文具「しゅくだいやる気ペン」が好調だ。加速度センサーを内蔵した機器を市販の鉛筆に取り付けて使い、振動回数などからアプリで勉強への取り組みを“見える化”。6980円(税込み)で年間約1万台を販売した。アプリをストーリー仕立てのゲームにしてゴールを設定し、親が褒めるきっかけづくりにしたことが、子供のやる気に結び付いた。 -
- 第6回
- 2020.10.02
香る水彩絵の具「香の具」が1万本のヒット 香りの新市場を拓く GRASSE TOKYO(グラーストウキョウ、東京・江東)が開発・販売する水彩絵の具「香の具(kanogu)」は、植物由来の精油(エッセンシャルオイル)を配合した絵の具。色だけでなく、ラベンダーやイランイラン、オレンジといった香りも楽しめ、癒やしの効果がある点も特徴だ。一般的な絵の具より高額ながら、年間約1万本を出荷。今後は年間5万本と5倍の市場拡大を狙う。 -
- 第7回
- 2020.10.22
常に完売状態 数千円する「ガラスペン」がいま大人気の理由 ガラスペンが最近、ブーム的な様相を見せている。2020年9月に開催された「ISOT(国際文具・紙製品展)2020」では、ハリオサイエンス(東京・台東)の「毎日使いたいガラスペン」が第29回日本文具大賞2020 デザイン部門グランプリを獲得。同社のECサイトを見ると在庫切れのため12月末にならないと出荷できない状況だ。 -
- 第8回
- 2020.10.22
180度水平に開く画期的なノートが大人向けで好調 売る仕掛けは ショウワノート(富山県高岡市)のA5判ノート「BETWEEN」の売れ行きが好調に推移している。価格600円(税別)と高額ながら、2019年3月の発売以来、年間1万冊を出荷した。最大の特徴は、ノートを開くと180度水平になること。従来のノートはセンター(のど)が盛り上がり、左右のページをまたいで文字などを書くことが難しかった。 -
- 第9回
- 2020.10.27
キングジム、コクヨが開発 今、テレワーク用バッグが人気のワケ 仕事用の道具を収納して持ち運べるバッグに、在宅勤務やテレワークの普及とともに注目が集まっている。フリーアドレスの普及を意識して開発された製品だが、自宅のワークスペースで使うために購入している例が多いようだ。 -
- 第10回
- 2020.10.27
文房具屋さん大賞で機能賞 カンミ堂「タップテープ」は何が凄い 両面テープは便利なようで不便な点もある。その煩わしさを解決する両面テープが、カンミ堂(東京・目黒)が2019年8月に発売した「タップテープ」だ。2020年2月には扶桑社が主催する「文房具屋さん大賞2020」で機能賞を受賞し、話題を呼んだ。 -
- 第11回
- 2020.10.29
50年売れるデザイン 輪ゴム「オーバンド」ロングセラーの理由 50年以上も売れ続けているロングセラー製品は、なぜ今までも人気を保っているのか。共和(大阪市)の輪ゴム「オーバンド」やシード(大阪市)の消しゴム「Radar(レーダー)」、マルマン(東京・中野)のスケッチブック「図案スケッチブック」を取材すると、どれも発売当初からデザインを変えていない点が大きな特徴だ。 -
- 第12回
- 2020.10.29
段ボール開梱カッター「カイコーン」が60万本超 宅配増加で人気 新型コロナウイルスの感染拡大により、外出を手控える傾向は現在も続いている。ネット通販を利用する機会が増えた人も多いだろう。ネット通販を利用するうえで、地味なストレスになるのが段ボール箱の開梱(かいこん)だ。厄介な開梱作業を楽にしてくれる、開梱専用のカッターナイフがオルファ(大阪市)の「カイコーン」だ。 -
- 第13回
- 2020.10.30
穴なし紙も挟む「スライドノート」で新市場 着想は子供のノート 企画・印刷・出版を手掛ける研恒社(東京・千代田)とデザインファームのkenma(東京・新宿)は、「SlideNote(スライドノート)」と呼ぶルーズリーフのノートを2020年12月に発売する。一般的なルーズリーフと違い、穴なしの紙も1つにまとめることができるのが最大の売り物だ。