
全9回
withコロナ時代の「都市DX」
交通、医療、エネルギー、商業、行政、オフィスなど、あらゆる都市機能のDX(デジタルトランスフォーメーション)化を通じた新たなまちづくり、スマートシティ、スーパーシティの取り組みが世界で進行している。国内外の先行事例とキーパーソンのインタビューを基に、その実像を解き明かす。また、新型コロナウイルスの感染拡大による近未来都市の在り方の変化も追う。
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第1回2020.09.14トヨタ子会社、JR東らが参集 「ニューノーマル時代」の都市DXへコロナ禍を受け、ニューノーマル(新常態)時代の新たな都市づくりに向け、日本の大手企業が参集する一大プロジェクトが2020年8月に立ち上がった。その名も、「スマートシティX」。日本でも、都市を丸ごとDX(デジタルトランスフォーメーション)する動きが活発化している。その最前線を追った。
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第2回2020.09.14LINE流スマートシティ 技術先行より「市民参加」で普及へいたずらに最新テクノロジーを駆使するわけではなく、地道な取り組みでスマートシティの構築を進めているのが、LINE Fukuoka(福岡市)だ。福岡市と包括連携協定を結び、LINEのコミュニケーション機能を核にして市民の課題解決を目指す。同社が考えるスマートシティの在り方と未来を、COO(最高執行責任者)の鈴木優輔氏に聞いた。
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第3回2020.09.16米国に学ぶ「新モビリティ×都市DX」 データ駆動型で前進あらゆる都市機能のDX(デジタルトランスフォーメーション)化を通じた新たなまちづくり、スマートシティ、スーパーシティの取り組みを追う特集の第3回。今回は、新たな都市の要となるモビリティについて、米国で進むデータ駆動型の取り組みを紹介する。計量計画研究所理事の牧村和彦氏によるリポート。
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第4回2020.09.16都市DXの切り札は「ゲームエンジン」 建築家・豊田啓介氏の視点ロボットと共生し、自動運転車やドローンが街を行き交う──。SFで見た未来都市を、人類はまだ形にできていない。建築家の豊田啓介氏はゲームエンジンを活用するという全く新しいアプローチで、スマートシティ、すなわち都市のDX(デジタルフォーメーション)を描こうとしている。
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第5回2020.09.16スマートシティの突破口は「寄り添うAI」「オフグリッド」にあり先端技術を盛り込んだ未来都市、スマートシティ。人の動きを追うセンシングや自律運転など、さまざまな分野で技術の開発が進む。さくらインターネットフェローであり、スタートアップ支援やIoTハードウエアのプロトタイピングへ投資を行う小笠原治氏に、鍵となるテクノロジーと都市の未来を聞いた。
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第6回2020.09.18「バーチャル都庁に“引っ越す”」 宮坂副知事が語るスマート東京元ヤフー社長の宮坂学氏が2019年9月に東京都副知事に就任してから、ちょうど1年。東京都はDX(デジタルトランスフォーメーション)で都民生活を大きく変革し、QOLを向上させる「スマート東京」の実現に向け、爆速で突き進んできた。宮坂氏は、今何を語るのか。
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第7回2020.09.18東京都・宮坂副知事が目指す「プラットフォームとしての街」とは?東京都の宮坂学副知事が語る、都市DX(デジタルトランスフォーメーション)インタビューの後編。コロナ禍を受けて必要とされる都市の姿はどのように変わっているのか。また、スタートアップなど民間企業を含めた東京都の“仲間づくり”をどう進めるのかーー。
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第8回2020.09.18ソフトバンクがスマートシティ参戦 竹芝の新本社から始まる構想東京・竹芝に「東京ポートシティ竹芝」という名の新ランドマークが誕生した。飲食店も入る地上40階建てのオフィスタワーと、262戸のレジデンスタワーからなり、オフィスタワーにはソフトバンクグループと通信子会社ソフトバンクが新本社を構える。最先端技術を詰め込んだ “司令塔”は、世界をリードするスマートシティを目指す狼煙(のろし)となる。
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第9回2020.09.18理想は街づくり版テスラ? 清水建設が進める豊洲スマートシティゼネコン大手の清水建設が2021年秋、東京・豊洲に“都市型”の道の駅を開業する。交通広場や歩行者デッキを整備し、デッキ上ではフードトラックを使った移動販売を展開する。目指すは、米テスラの電気自動車(EV)のように進化していく街だという。現実空間をデジタル上に再現する「デジタルツイン」という手法でシミュレーションを重ね、新技術やにぎわいを育むイノベーション拠点にしたい考えだ。