アフターコロナ働き方&オフィス改革

ゲームアプリ開発や広告などのコンテンツ制作、ウェブサービス事業などを手掛けるカヤックは、2019年にオープンした「うんこミュージアム」のプロデュースや、独特な人事・給与制度、自由な社風などで知られている。通称、「面白法人カヤック」。そんな同社がいち早く取り組んだ3密を避ける「NO密オフィス」とは?

向かい合い、隣り合っていたデスクを、間隔を空けて互い違いに配置、密集と密接を回避
向かい合い、隣り合っていたデスクを、間隔を空けて互い違いに配置、密集と密接を回避

 新型コロナウイルス感染症により、多くの企業がリモートワークへのシフトを余儀なくされた。緊急事態宣言が解除されると、何事もなかったかのように元の出勤体制に戻ってしまった企業もあれば、withコロナの時代を見据え、オフィススペースの大幅削減、通勤定期券補助の廃止など、リモートワークへ大きくかじを切った企業もある。

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 サイコロを振って給料を決めたり、社員の似顔絵入りの漫画名刺を使っていたりするなどユニークな施策で知られるカヤックは働き方も柔軟で、早くからリモートワークが容認されていた。そればかりか、2013年には世界中どこでも2~3カ月間、オフィスを借りてリモートで働いていい「旅する支社」という制度も導入している。感染症が広がった20年2月末から各自の判断でリモートワークに徐々に移行し、最終的には約300人の社員の1割、30人程度を残し、ほぼすべての社員がフルリモート体制に移行した。

 このままリモートワークを強化してもおかしくない。しかし、20年6月1日からの出勤再開に合わせ、同社が実施した大幅なオフィス改革の目的は「期間中会社を離れていた9割の社員に、どうやって会社に戻ってきてもらえるようにするかだった」とカヤック広報部・人事部の梶陽子氏は説明する。

 具体的には、オフィスレイアウトを3密を避けられる「NO密オフィス」に大きく変えた。改修前のワークスペースは向かい合って座る形で、席も隣同士。これをお互いが真向かいにならないよう、“ジグザグ”に変更。フロアの定員も、それまで100人だった階は50人にするなど半分に制限した。会議室の定員も従来の半分とし、向かい合わないレイアウトに変えた。

会議室は定員を半分程度に減らし、向かい合わないようにレイアウト。新たなサインを設置し定員を明示している
会議室は定員を半分程度に減らし、向かい合わないようにレイアウト。新たなサインを設置し定員を明示している
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